チェッカーまで残り30分、首位を走る3号車コルベットと2番手の66号車フォードとのギャップは5秒。スタートからトップを守り続けるコルベットがこのままトップチェッカーを受けると思われた。
しかし約15分後、レース中盤から好ペースを刻み続けるハンドの66号車フォードが3号車コルベットの背後につけると、この直後、3号車コルベットを駆るヤン・マグヌッセンが最終コーナーでコースオフを喫する。
これで66号車フォードは労せずトップに立つことに成功するとその後、ペースの上がらないコルベットを尻目にハンドは快調に飛ばし、最後は10秒以上のギャップを築いて今季2勝目を飾った。3位は912号車ポルシェ、4号車コルベットが4位となっている。
今シーズン、参戦2年目のレクサスRC F GT3で初勝利を挙げている3GTレーシングが予選2、3番手を獲得したGTDクラスはレース序盤、ポールシッターのライト・モータースポーツの58号車ポルシェ911 GT3 Rがレースをリードする。
しかし、中盤以降は予選4番手からポジションを上げてきたポール・ミラー・レーシング(PMR)の48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3(ブライアン・セラーズ/マディソン・スノー組)が圧倒的な速さを発揮して独走体制に。
結局、ランキング首位に立つPMRが今レースの最大ポイントを獲得し、そのリードをさらに広げることとなった。クラス2位は最後尾から這い上がってきたマグナス・レーシングの44号車アウディR8 LMSが入り、3位にはメイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3との攻防を制したスクーデリア・コルサの63号車フェラーリ488 GT3が続いた。
予選では好調だったレクサス勢は2台ともに徐々に順位を下げる結果となり、最終的に14号車レクサスがクラス7位、僚友15号車レクサスは同5位でレースを終えている。
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの次戦は8月3~5日、ミシガン湖西部に位置するウィスコンシン州のロード・アメリカを舞台に第9戦ロード・アメリカが行なわれる。ロード・アメリカではGTLM、GTDに加えて、キャデラックやマツダなども参戦しているプロトタイプクラスがふたたびレースに参加することとなる。




