キャツバーグのアタックから約1分後、ガレージ59の58号車マクラーレン650S GT3が2分19秒822というタイムでトップに浮上すると、ドライブするコーム・レドガーは連続アタックを敢行し翌周、自己ベストを更新する2分19秒512を記録してみせる。
しかし、セッション折り返しの15分を過ぎたところで元DTMドライバーのマキシム・マルタン駆るR-モータースポート、62号車アストンマーチンV12バンテージがこれを上回る2分19秒183で首位に。
その後、SMPレーシングの72号車フェラーリ488 GT3を駆るダビデ・リゴンが2番手タイムとなる2分19秒433に続いて翌周には全体ベストとなる2分19秒100をマークする。しかし、2度目のアタックタイムは直後、レースディレクターによって抹消されてしまい総合トップはふたたび62号車アストンマーチンに。
多くのマシンがアタックを終了していくなか、シリーズの“強豪”アウディスポーツ・チームWRT勢は終盤になってようやくタイム計測に入る。
ここで1号車アウディをドライブするファントールが驚速ラップを披露。アタック1周目の2分18秒605というタイムで唯一の2分18秒台入りを果たすと、続く2周目には自身のタイムをさらに縮める2分18秒578を記録してポールを手中に収めることとなった。
また僚友の2号車アウディR8 LMSも1号車アウディの直後にアタックを行ない、ニコ・ミューラーが総合2番手タイムとなる2分19秒366を記録してみせる。この結果、第70回スパ・トタル24時間はアウディ1号車と2号車がフロントロウを独占し、3番手に62号車アストンマーチンがつける結果となった。日本勢唯一のスーパーポール進出を果たしたエミール・フレイ・レーシングの14号車レクサスRC F GT3は19番手に終わっている。
28日から29日にかけて行われる24時間の決勝レースは、28日(土)16時30分(日本時間23時30分)にスタートが切られる予定だ。



