優勝争いが実質的に4台に絞られた終盤戦は、これまでの荒れ模様が嘘のように落ち着いた展開に。そのなかで21時間過ぎからレースをリードした34号車BMWは、同じBMW陣営のローヴェに対してつねにセーフティマージンを築くと、ラスト1時間を切って迎えた最後のピットストップも完璧に決めて最後は10秒差でトップチェッカーを受けた。BMWはローヴェ・レーシングの99号車BMWが総合2位に入ったことでワン・ツー・フィニッシュを達成している。
総合3位はラスト1時間を4番手で迎えた29号車アウディ。それまで3番手を走行していた25号車アウディは、最後のピットストップに入るインラップでスローダウンしてしまったことで表彰台を逃してしまった。
ブラックファルコンの4号車メルセデスは総合5位、赤旗中断からのリスタート時に3番手についてきたメルセデスAMG・チーム・AKKA ASPの88号車メルセデスAMG GT3が6位に続き、GT SPORT・モチュール・チームRJNの23号車ニッサンGT-RニスモGT3が日本車勢最上位となる総合7位でチェッカーを受けている。
その他の日本車勢は23号車GT-Rの僚友、22号車GT-Rが総合37位/クラス5位。リカルド・パトレーゼやベルトラン・バゲットらを擁すカストロール・ホンダ・レーシングの30号車ホンダNSX GT3は総合32位/クラス7位に。
エミール・フレイ・レーシングの14号車レクサスRC F GT3は総合13位でフィニッシュとなったが、僚機の114号車レクサスはスタートから8時間30分過ぎにオールージュで大クラッシュを喫し、リタイアでレースを終えている。




