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 予選8番手から労せずトップに浮上した31号車キャデラックはスタート直後に他車との接触によって右のリヤフェンダーを失っていたが、これによってペースが落ちることはなく、その後も1時間40分に渡って首位の座を守る。そしてチェッカーまで残り20分の時点で最後のピット作業を済ませ総合5番手でコースに戻ると、先行車両のピットインを待った。

 レース最終盤、フィニッシュまで残り10分を切ったタイミングで見た目上の首位となっていたコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車キャデラック、マツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-P DPiが、給油のため相次いでピットへ。総合3、4番手につけていた54号車オレカ、JDC-ミラー・モータースポーツの99号車オレカ07・ギブソンが同様にスプラッシュ・アンド・ゴーを敢行すれば、31号車キャデラックが自動的にトップフィニッシュするという展開となった。

 しかし2台のオレカ勢は、通常40~45分毎に給油しなければガス欠になるところを55分まで保たせてファイナルラップに突入すると、54号車オレカがそのままトップチェッカー。また、最後は31号車キャデラックに背後に着かれた99号車オレカだったが、0.008秒という僅差で猛攻をしのぎ切り総合2位表彰台を獲得した。

 なお、シリーズ初のワン・ツー・フィニッシュを達成したオレカ勢は、ウイニングラップ中に揃ってガス欠症状に見舞われコース上にストップしていることから、この勝利が紙一重だったことが窺える。

 総合4位以下は10号車キャデラック、終盤に左側2輪交換でポジションを挙げたアキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05 DPi、テキーラ・パトロン・ESMの22号車ニッサンDPiが続き、僚友2号車ニッサンは総合9位となった。

 マツダ勢はチェッカーまで残り4分の時点で給油を余儀なくされた55号車マツダが総合8位、レース序盤に3番手を走行していたものの、最後のピットストップで右フロントタイヤの脱着に手間どった77号車マツダは総合11位に終わっている。

■幻となったBMW M8 GTEの初優勝

優勝したコア・オートスポーツの54号車オレカ07・ギブソン
優勝したコア・オートスポーツの54号車オレカ07・ギブソン
総合2位となった99号車オレカ07・ギブソン
総合2位となった99号車オレカ07・ギブソン
目前で初優勝を逃した25号車BMW M8 GTE
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