フォードとコルベットのアメリカンメーカーとBMW、ポルシェのドイツ勢が覇を競うGTLMクラスは、フォード・チップ・ガナッシ・レーシングの66号車フォードGTがポールからスタートしてレース序盤をリード。しかし66号車フォードはスタートから1時間過ぎにマシントラブルが発生し戦線離脱を余儀なくされる。
ライバルの脱落後のレース中盤からはBMWチームRLLの25号車BMW M8 GTEが安定したペースを発揮して主導権を握ってレース終盤へ。このまま25号車BMWがM8 GTEに初優勝をもたらすかと思われたが、コナー・デ・フィリッピの駆るマシンはトップで迎えた2時間37分にまさかのスローダウン。最後のピットストップから1時間以上走っていたマシンはガス欠に見舞われ、目前の勝利を逃すこととなってしまった。
クラス優勝は予選2番手からつねにトップ3に付けていた67号車フォードGT(ライアン・ブリスコー/リリチャード・ウエストブルック)。これにコルベット・レーシングの3号車、4号車シボレー・コルベットC7.Rが続いている。
アキュラとレクサスが参戦するGTDクラスは、ライト・モータースポーツの58号車ポルシェ911 GT3 R(パトリック・ロング/クリスティーナ・ニールセン組)が今季初優勝をポール・トゥ・ウインで達成した。2位にはランキング首位につけるポール・ミラー・レーシングの48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が入り、ターナー・モータースポーツの96号車BMW M6 GT3がクラス3位につけた。
アキュラNSX GT3を走らせるマイヤー・シャンク・レーシングは今戦、2台ともに苦戦を強いられ、7番手スタートの86号車NSXがクラス8位。また10番手からスタートした93号車NSXは9位でのフィニッシュとなった。
15号車レクサスが決勝未出走となってしまった3GTレーシングは、14号車レクサスが2番手の好位置からスタートするも、中盤にポジションを落とし最終的にクラス6位でレースを終えている。
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの次戦、第10戦バージニアは8月17~19日、バージニア州のバージニア・インターナショナル・レースウェイで行なわれる。同ラウンドは第8戦と同様、GTLMとGTDのみで争われる予定だ。




