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 メカクロームのモータースポーツディレクターを務めるブルーノ・エンゲリックは「ル・マンではメカニカルトラブルによって3000km以下しか走れなかった。これは我々がテストデーとレースウイーク中にもマシンの開発を続けていた、すなわち事前のテスト不足を意味しているんだ」と語っている。

「ダイナモ上のエンジンと実際にマシンに載せた状態でのエンジンのパフォーマンスにはいくつかの疑問があったが、これらを解決するにはトラックでのテストが重要であり不可欠なんだ」

「(ジネッタから)他社製のエンジンと比較して、パワーが充分ではないというクレームがあったが、仮に50PSを上乗せしたとしても結果は変わらないか、むしろ悪化しただろう。我々は信頼性に重きを置いた開発をしていた」

「シーズン開幕当初、チームに財政的問題が生じ契約の“保証がない”、また充分なテストができていないなかでも、メカクロームは契約の1日目から約束どおりエンジンを供給していた」

 最後にエンゲリックはAER製エンジンの採用を決めたジネッタの決断に次のようにコメントしている。

「長年にわたって共同開発を進めてきたジネッタが、初めてのル・マン参戦でチェッカーフラッグを受けた我々との関係を絶ち、24時間を完走することができなかった他社製エンジンをジネッタG60-LT-P1に載せる決定したことに大変驚いている」

「しかし、メカクロームモータースポーツはジネッタとマノーがWEC第4戦富士で再スタートを切ることを願っている。また、我々はLMP1エンジンプログラムを継続し、近い将来ふたたびスポーツカーレースに復帰することを楽しみにしているんだ」

初出場のル・マンはリタイアに終わった6号車ジネッタG60-LT-P1・メカクローム
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