ヘイデンのアイデアは給油装置のサイズをトヨタとプライベーターの間で調整するもの。給油リグリストリクターの口径は現在もEoTによってサイズが設定されているが、第3戦では8号車トヨタの給油時間がレベリオンに対して合計45秒早く、1回のピットインあたり平均3秒のアドバンテージを得ていた。

 シルバーストンで2位となった1号車レベリオンのアンドレ・ロッテラーが「トヨタのスピードを抑制すべき」とコメントしているなか、ヘイデンは次戦の富士でトヨタの性能を落とすべきかを問われると、「レースに関わるすべての人が面白いレースを見たいと願っていると思う」と述べた。

「ハイブリッド車とのバランスを取ることは本当に難しい。彼らはトラフィックを交わす際に極めて効率的な武器となる“パワーブースト”を持っている。このブーストを加味した調整は非常に困難で、簡単な仕事ではない。これは間違いないことだ」

 一方、レベリオン・レーシング代表のアレクサンドレ・ペシは、両者のギャップを埋めるためにはもっと多くのことをする必要があると語る。

「紆余曲折はあったが(SMPレーシングなど)他のプライベートチームとのバトルは面白かった。しかし、我々はトヨタの独走に『待った』をかけることは到底できなかった」

「この結果は“ショー”がLMP1クラス全体に至るように、まだうまくEoTが調整されていないことを証明している」

 また、ペシはトヨタ勢の失格の原因となったスキッドブロックの損傷問題は、レベリオンでは影響がなかったという。

「シルバーストン、特にバンピーな部分は我々のクルマも苦労し(ドライバーは)とても難しいドライブを強いられた」

「今回、レベリオン・レーシングはダブルボディウムという素晴らしい結果を獲得した。(上位車の失格による繰り上げという)最良の方法で成し遂げたものではなかったが、11年以上にわたって努力を続けてきたチームへの報酬としてはふさわしいものだと考えている」

スキッドブロック規定違反により失格となったトヨタTS050ハイブリッド
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