ブランパンGTアジア:上海戦はフェラーリとランボルギーニが勝利。木下/砂子塾長が4勝目
翌23日に行われた第10戦ではポールシッターの19号車ランボルギーニが1周目で6番手まで後退。トップはグループMレーシングの888号車メルセデスAMG GT3とFFFレーシング・チーム・バイ・ACMの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が争う展開となる。
トップが一騎打ちの様相を呈した一方、一時は大きくポジションを落とした19号車ランボルギーニもペースを上げて反撃開始。全車がピットを終え、レース残り20分を切るタイミングで3番手に浮上してくる。
19号車ランボルギーニのリンドは、その後もペースを緩めずレース残り8分を切るころには前の2台に追いついて、優勝争いは三つどもえに発展した。
勢いに乗るリンドはレース残り5分を切ったタイミングの1コーナーで、僚友63号車をドライブする濱口弘を攻略して2番手へ。さらに前を走る888号車メルセデスAMGにも襲いかかる。
その周のバックストレートへの飛び込みで、リンドは888号車メルセデスAMGのインを突いて立ち上がるとサイド・バイ・サイドに。さらに、その後方から濱口も加わって、3台横並びでバックストレートを駆け抜ける。
ストレートエンドのブレーキングではイン側とアウト側にいたランボルギーニ勢のライン取りが厳しくなったこともあり、挟まれる形となっていた888号車メルセデスAMGがふたたびトップへ。2番手に19号車、3番手に64号車が続いていく。
3台はふたたびテール・トゥ・ノーズの状態で進んでいくと、レース残り1分45秒となった周の7コーナーで先頭の888号車メルセデスがバランスを崩して単独スピン。コースには復帰したが3番手にポジションを落としてしまった。
これで首位に浮上した19号車ランボルギーニは、そのまま逃げ切り優勝。2位には63号車が続き、FFFレーシングがワン・ツーを飾った。
GT4クラスは木下/砂子塾長組81号車BMWが前日の悔しさを晴らすポール・トゥ・ウィンを達成してTeam Studieにシーズン4勝目をもたらした。
また、シリーズチャンピオンを争うグループMの666号車がバッテリートラブルでリタイアしたため、81号車のふたりはトップと11ポイント差のランキング2位で最終戦に臨む。
2018年シーズンのブランパンGTアジア最終ラウンドは10月13~14日、中国・寧波で開催される。