アウディスポーツの代表であるヴォルフガング・ウルリッヒは、次のように説明する。
「7号車の破損したノーズをピットで交換した後、マシンはすぐに以前のパフォーマンスを取り戻した」
「ノーズ破損も(ダウンフォースが低下した)要因のひとつだが、これ以外にも原因があったのだ」
「それはタイヤゴムの“ピックアップ”によってもたらされたもので、もしそれを把握していれば、ピットストップの際にわずか数秒のロスで掃除をし、クリアにすることも可能だった」
ウルリッヒはWECの残りラウンドに向けて「展望は明るい」と話し、ドライバー、マニュファクチャラーの両ポイントスタンディングで首位のポルシェとのギャップを詰めていくつもりだ、と話す。
「我々はニュルでも(マシンが機能していれば)良いポテンシャルを発揮した。次のレースではさらに良くなっているだろう」

また、ル・マン24時間終了後に、バイクでのトレーニング中、アクシデントに見舞われ脊椎を損傷していたブノワ・トレルイエは、今週末のメキシコ戦から復帰。アンドレ・ロッテラーとマルセル・ファスラーとともに、7号車のステアリングを握る予定となっている。