迎えた最終戦の第12戦、GT3クラスランキング首位の19号車ウラカンは6番手からスタート。レースはポールシッターの888号車メルセデスをドライブするラファエル・マルチェッロがリードしていく。
チャンピオンを争う27号車フェラーリは3番手、999号車メルセデスは4番手でレース中盤を迎えたが、999号車メルセデスはレース残り40分を切ったところで他車と接触して左リヤサスペンションを破損。リタイアを余儀なくされた。
これでチャンピオン争いは27号車フェラーリと19号車ウラカンの一騎打ちとなると、27号車フェラーリはピットで前日の勝利で課された15秒のサクセスペナルティも跳ねのけ、19号車ウラカンの前で戦列へ復帰してみせる。

しかし、その後、サクセスペナルティの停止時間が14.5秒でわずか0.5秒規定に達していないことが判明。これで追加のピットインを余儀なくされて勝負権を失った。

ライバルたちが相次いで姿を消したことでチャンピオンをほぼ手中に収めた19号車ウラカンは、レース残り10分を切るところで、37号車アウディを攻略して2番手に浮上。
すると、その3分後、ポールからスタートしレースを支配していた888号車メルセデスが燃料系のトラブルで突如ストップ。一度は再スタートしたものの、その直後にマシンを止めてしまった。
これで19号車ウラカンはトップに繰り上がると、そのままチェッカー。チャンピオン決定戦を劇的な勝利で飾った。
プロアマクラスを戦う63号車ウラカンは12位でチェッカーを受けて獲得ポイントを186としてクラスタイトルを確定。アマチュアドライバーとして臨んだ濱口はプランパンGT初の日本人チャンピオンとなっている。


GT4クラスは前日にペナルティを受けた81号車BMWが完璧なレース運びを披露。クラス2位に1周差をつける圧倒ぶりでシーズン5勝目を挙げた。