更新日: 2018.10.26 12:41
919トリビュートツアー閉幕。最後はウェバー、リーブの公道ランでポルシェミュージアムへ
また、919ハイブリッドEvoをドライブしたウェバーは「ドイツの公道で“猛獣”を操るのはクレイジーな体験だったけど楽しかった」とコメント。
「このような試みとクルマを管理し続けるという姿勢がいかにもポルシェらしくてクールだよね」
「ふり返ってみると919ハイブリッドでWECのチャンピオンを獲得した2015年は、僕にとって大きな意味のある1年だった。今(その919から派生した)919ハイブリッドEvoを“ポルシェの実家”に持ち帰る役目を果たせたことを名誉に感じているんだ」
ポルシェLMP1副社長のフリッツ・エンジンガー氏は近年のWECでもっとも成功を収めたマシンをポルシェミュージアムのアヒム・ステヤスカル館長に引き渡した後、次のように語った。
「まず、919ハイブリッドによるツアーフィナーレの実施を可能にしてくれたドイツ当局に最大限の謝意を送りたい」
「チーム全体にとって、このミュージアムへの移転はひとつの時代の終わりを告げる、特別な意味を持つものだ」
「我々は2015年から2017年までに3度のル・マン総合優勝と合計6つ世界選手権タイトルを獲得した。さらに2018年にはスパでの成功に続いて、ノルドシュライフェでも歴史を塗り替えることに成功している」
「このことに対し関係各位ならびにポルシェファミリーと、多くのサポーターに心から感謝しているんだ」
また、チーム代表のアンドレアス・ザイドル氏は「919ハイブリッドプロジェクトでは、ポルシェの持つ技術力をもって最新のハイブリッド技術の性能を世界中に紹介することができた」と満足げに語った。
「この技術力の披露は、最終的に2018年のトリビュートツアー内における919ハイブリッドEvoでのラップレコードチャレンジによって達成されている」
「この点においても、我々はチームを支援してくれたさまざまパートナーに特に感謝している。彼らのサポートがなければ、我々のプログラムの成功はなかったはずだ」
ル・マン3連覇という公式記録とともに非公式ながらスポーツカーの限界に挑み、偉大な記録を打ち立てたポルシェ919ハイブリッド。2台の歴史的マシンは今後、ポルシェの輝かしい歴史を彩ってきた名車たちとともにポルシェミュージアムで展示されることとなる。