「良い一日だったが、コースコンディションが刻々と変わり大変な一日でもあったよ」と語るのはFP2トップのロペス。
「何種類かのタイヤコンパウンドを試し、今日のようなコンディションでのデータを得られたのは良かった。最後のラップは本当にクルマの感触が良く、満足している」
一方、僚友の可夢偉は「両セッションともにウエットコンディションだったのはちょっと残念です」と生憎の天気を悔やむ。
「このコンディション下でできる限りの作業をこなそうとしましたが、限られた数のウエットタイヤしか使えず、通常通りのセットアップ作業を行うのは困難でした」
「明日土曜日、路面コンディションがどのくらい回復するかを確認しなくてはなりません。明日の公式練習3回目は非常に重要なセッションになるでしょう。そこで可能な限りクルマのセッティング改善を進めるつもりです」
また、8号車を駆る一貴も「雨のレースを想定すると、使用できるタイヤセットが限られているうえに性能落ちも大きく、タイヤのマネジメントに苦労しました」とコメント。
「全般にグリップも弱く、チームはクルマのチューニングと車両セットアップに注力しました。レースに向けて、今日は良い準備ができたと思いますが、僅差の戦いになりそうなので、集中を切らさず戦っていきたいと思います」と語った。
そんな一貴のチームメイトであるアロンソは、WEC上海の走行初日を終えて次のように述べた。
「今日は厳しいコンディションだったが、いつもの金曜日と同様、あらゆる情報収集を行い、どのウエットタイヤがコースにもっとも適しているかを時間かけて分析した」
「週末はおそらく激戦になるでしょう。天気が急変した場合、タイヤを素早く選択し、正しく判断するのが勝負の鍵になると思います」
さらに、初日全体ベストタイムをマークしたブエミもライバルを警戒。
「ノンハイブリッド車とのタイム差は小さいので、厳しい戦いになりそうですが、今日得られたデータを分析し、可能な限り改善していきたいと思います」と語っている。
WEC第5戦上海は17日、9時50分(日本時間10時50分)からFP3が行われたあと、14時00分(日本時間15時)から公式予選が実施される予定だ。



