更新日: 2018.11.19 00:48
WEC上海:トヨタ、2戦連続1-2フィニッシュ達成。小林可夢偉「最悪の視界のなかでとにかく集中した」
その後は雨脚が弱まるなかで7号車と8号車トヨタは約20秒のギャップを維持しながら後続との差を広げ、チェッカーまで残り70分となったところで最後のドライバー交代。7号車はコンウェイ、8号車は一貴にバトンタッチしている。このコンディションのなか抜群の速さをみせたのは一貴で、ファステストラップを記録しながら7号車との差を最少7秒にまで縮めていく。
さらに終盤にはふたたび天候が悪化したことで5度目のセーフティカーが導入され、2台のギャップは事実上ゼロに。それでも残り7分で再開されたレースでは、7号車のコンウェイが1.419秒差で逃げ切りポール・トゥ・ウインを達成。8号車組とのドライバーズポイント差を5ポイントに縮めた。
また、チームとしては、8号車が総合2位に入ったことで今季4度目となるワン・ツー・フィニッシュを飾り、チームランキングでライバルチームとの差を28ポイントに広げることに成功している。
「シーズン後半戦の幕開けである上海で難しい天候のなか、富士に続いてワン・ツー・フィニッシュできたことはとてもうれしいです」と語るのは村田久武チーム代表だ。
「それは望んでいたものでしたが、課題も残りました。将来に向けて弱い部分をつねに改善してまいります」
「最後に本日、復帰2年目でWRC世界ラリー選手権のマニュファクチャラーズタイトルを決めたTOYOTA GAZOO Racing WRTのみなさん! 本当におめでとうございます!」
優勝した7号車のロペスは「非常に難しいコンディションにもかかわらず、素晴らしい仕事を成し遂げてくれたチームに感謝している。今日の勝利は最高の気分だ!」とコメント。
またコンウェイも「このコンディション故に、難しいレースだった。終盤にふたたび降り始めた雨で視界が非常に悪く、タイヤの温度もなかなか上がらなかった」とレースを振り返った。