それでも、終盤、ティームからステアリングを受け継いだソーレンセンは後方からのプレッシャー、激しさを増す雨とウォータースクリーンによって視界を奪われるながらも冷静なドライビングに徹し、95号車を6時間レースのファイナルラップまで運ぶ。
そして迎えた109周目、新型アストンマーチン・バンテージAMRにとって歴史的勝利となるGTEプロクラスのトップチェッカーを、LMP2クラス全車を上回る総合7位で受けることに成功した。
「本当に長く、そして、とても難しいコンディションのレースだった」とレースを振り返るのは2017年シーズン第5戦メキシコ以来となる勝利を飾ったソーレンセンだ。
「ニューマシンで最初の勝利を挙げることができて、最高にうれしいよ。まるで総合優勝をかけて戦っているかのように、全力でプッシュしたんだ!」
「(この勝利は)チームがハードワークを続けてくれたおかげだ。“スーパーシーズン”序盤は苦しい展開が続いたが、2018年最後のレースを勝利で締めくくることができて、素晴らしい気分だよ」
「今後は来年3月に開催される次戦のセブリングまでに、マシンをさらに熟成させることに集中していくよ」
また、通称“DaneTrain(デンマーク号)”のチームメイトであるティームも「チーム一丸となってハードワークを続け、ついに表彰台の頂点に立つことができて感無量だ!」とコメント。
「チーム全員の努力がついに報われた。今日の勝利はもっとも戦闘力のあるマシンで走り、戦略が見事に的中し、すべてのスタッフが完璧に仕事をやってのけた結果だよ」
「アストンマーティン・ファミリーの一員になれたことはもちろんだけど、バンテージAMRの最初の勝利に貢献することができて、とても誇らしく思っている。大混乱となったレースだったけど、最高の結果で終わることができてハッピーだよ!」
■ジョン・ガウ「ポルシェは初勝利まで15戦を要したが、我々はわずか5戦で達成」


