イベント中盤に行われたグリッドプレゼンテーションでは、WECを戦う中嶋一貴と小林可夢偉、WRCを戦うオット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤ、そして豊田社長とGAZOO Racingカンパニーの友山茂樹プレジデントが登場し、シーズンをふり返るとともに改めてファンへ感謝を述べた。
WRCでトヨタ加入1年目にシーズン4勝を挙げ、チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献したタナクは「TOYOTA GAZOO Racingとして素晴らしいシーズンだったと思う」と2018年をふり返る。
「WECを戦うチームがル・マン勝利という結果と、トロフィーを持ち帰ってきたことは素晴らしいことだ。僕たちも応援していたからね」
「WRCを戦ってきた立場としても、本当に力強い1年を過ごすことができた。チームに加入して1年目だったけど、チームの雰囲気も良くて楽しみながら戦うことができたよ」
「来シーズンは今年以上の1年になることを楽しみにしているよ」
豊田社長は「GAZOO(Racing)は“もっといいクルマづくり”をしたいということでやっていますが、ドライバー目線のチームだとも思っています」と言う。
「ル・マンで優勝した翌日、WECを戦うドライバーたちがWRCのクルマに乗って、“Fan to Drive”を実行したんです。WECでサーキットを走ることと、WRCで世界の道を走ることは大きく違いますが、世界トップレベルのドライバーたちが交流を始めていることもGAZOOらしさなのかなと思います」
「我々は世界に向けて挑戦を進めてまいります。WRCでは9回表彰台に乗り、13回リタイアしました。こんな戦い方をしているのがGAZOOだと思います。みなさんの応援が何よりも後押しになりますので、世界で戦うGAZOO Racingの応援、これからもよろしくお願いいたします」
気温は上がらなかったものの、暖かい日差しが降り注ぐなか行われたTGRF2018には、2017年より500人多い4万3000人が来場。ル・マン24時間、WRCマニュファクチャラーズタイトル獲得とトヨタにとって記念すべき1年となった2018年の締めくくりを楽しんでいた。





