カーナンバー1のレース展開

 4番手グリッドからスタートしたブレンドン・ハートレーは同じチームのマーク・リーブをオープニングラップの1コーナーでかわし2台のアウディの直後に付けました。21周目にはカーナンバー#7のアウディ(アンドレ・ロッテラー)を抜いて2番手に浮上しました。

 35周が終了した時点でハートレーはフルコースイエローを利用して早めのピットストップを敢行し、ステアリングをマルク・ウエバーに託し、フレッシュタイヤへ交換しながらも2位をキープしてコース上に復帰できました。リスタートの直後、ウェバーは#8のアウディ(ルーカス・ディ・グラッシ)を抜き去り、トップに浮上し、次のピットストップの前のラップまでその座を維持しました。

 スタートから74周終了時点でウェバーはディ・グラッシの直後でピットに入ります。ポルシェのクルーがここで素早く作業を終え、ティモ・ベルンハルトはふたたびレースリーダーとしてコースに復帰しました。110周目にはティモのリードは10秒以上まで増えており、次のフルコースイエローを利用して2台の919が同時にピットへ向かうことになりました。

WEC第5戦メキシコ 1号車ポルシェ919ハイブリッド
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 その時点ではピットストップを109周か110周かがはっきりしなかったため、ベルンハルトはピットレース入口のホワイトラインをカットしてコースに戻る羽目になってしまいました。これによってカーナンバー#1はペナルティを課せられることになります。

 ハートレーが搭乗している120周目にそのペナルティを消化してレースリーダーの座を譲りましたが、134周目に彼はベースボールスタジアムセクションにおいて#8のアウディ(ロイック・デュバル)を捉えることに成功します。137周目、ハートレーは再びピットインを行いレインタイヤに履き替えてそのままコースに復帰します。

 140周目、#8のアウディ(オリバー・ジャービス)がコースオフを喫しました。レースディスタンスの2/3が終了した時点でポルシェはワン・ツー体制を築き上げていました。162周でハートレーからベルンハルトへドライバーを交代し、今度はインターミディエイトタイヤでピットを離れました。

 この間にポジションは2番手へ後退。というのも、ロッテラーがステアリングを握る#7のアウディがスティント初期の遅れを目覚ましい勢いで取り戻していたためです。ロッテラーが172周目にピットインした時ベルンハルトがトップへ返り咲きました。

 199周目、彼はスリックタイヤに変更するべく最後のピットインを行いそのままレースへ復帰。勢いを増す雨の中226周目にはコースオフを喫しましたが、トップのまま230周を終えて勝利を手にしました。

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