ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.12.17 12:38
更新日: 2018.12.23 17:46

IMSA:アロンソと小林可夢偉、「彼らの経験がチームを助ける」とジョーダン・テイラー


ル・マン/WEC | IMSA:アロンソと小林可夢偉、「彼らの経験がチームを助ける」とジョーダン・テイラー

 ウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップでは2019年から最高峰のDPiクラスをはじめLMP2クラス、GTデイトナクラスで、コンチネンタルからミシュランへとワンメイクタイヤの銘柄が変更される。

 そうしたなかでジョーダンは、WECでミシュランを履いているアロンソと可夢偉の存在が、WTRのタイヤへの適応を加速させるのに役立つと考えているという。

「僕は(2017年までの)6年間、ル・マンでミシュランタイヤを履くコルベットをドライブしてきたが、キャリアではコンチネンタルタイヤを使う北米シリーズの方が経験数が多いんだ。だから、またあのとき(履いたミシュラン)の感覚を取り戻さなければならない」とジョーダン。

「しかし、僕を含めたチームのみんなは、すでに新しいタイヤをキャデラックで最大限に活かすための再学習を始めている」

「ここにF1とWECを経験したアロンソ、さらに日本のスーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権にも参戦している可夢偉が加わることで、僕たちの成長はさらに進むはずだ」

 WTRは先週、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたミシュランのタイヤテストに参加したが、ここに助っ人の姿はなかった。チームによれば、ふたりは1月4~6日に開催される公式テスト“ロア・ビフォア・ロレックス24”で初めてダラーラのLMP2カーをベースとするキャデラックDPi-V.Rを走らせる予定だという。

「アロンソと可夢偉はプロフェッショナルのなかでも特別なドライバーだ。だからDPiのスピードに慣れるのに時間はかからないだろう」というジョーダン。

 彼はタイヤテストを終えた後、コンチネンタルとミシュランでは大きくフィーリングが異なるものの、ひとりのドライバーがアジャストするのはそう難しくないという。

「しかし、僕たちは(ポールポジションを獲得した2017年の)ベースラインに戻ってくることを望んでいる。だから、彼らがロアで快適にドライブできるよう、今回のテストで得たデータを基にクルマを改善させるつもりだ。また、同時に別のプランも立てることができる」

「2019年のデイトナは僕たちにとって、まさに“スーパーボール”だ! レースに勝つためのクルマを作り上げたいと思っているよ」

 アロンソにとっては2018年大会に続く2度目、可夢偉は初参戦となるアメリカ最大のスポーツカーイベントであるデイトナ24時間は2019年1月24日に開幕する。

ウェイン・テイラー・レーシングが走らせる10号車キャデラックDPi-V.R
ウェイン・テイラー・レーシングが走らせる10号車キャデラックDPi-V.R
フェルナンド・アロンソは2018年、ユナイテッド・オートスポーツのリジェLMP2でデイトナ24時間デビューを果たした


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