スタートから14時間、レース開始前から心配されていた雨が降り出す。降り始めは細かな雨粒で路面を濡らすほどではなかったが、約15分後には大粒の本降りに。このタイミングでコース上に残るすべてのマシンがウエットタイヤに交換している。
上位陣では、いち早くスリックタイヤからレインタイヤにスイッチした31号車キャデラックが後続に100秒以上のギャップを築くが、直後に入った10回目のSCで文字通り水泡に帰す。
また、10回目のリスタート後にトップに躍り出た10号車キャデラックのアロンソは、2~3番手となったアキュラ勢をぐんぐん引き離し、その差を最大44秒まで広げてみせる。しかし、こちらも3号車コルベットのクラッシュが原因で導入されたSCランによって築いたマージンを失っている。
15時間30分頃に入った11回目のSCランは現在も続けられており、10号車キャデラックを先頭に6号車アキュラ、7号車アキュラ、31号車キャデラックの4台が同一周回で先頭集団を形成している状況だ。
LMP2クラスは依然としてドラゴンスピードがワン・ツーだが、首位は18号車オレカ07・ギブソンから81号車オレカに入れ替わっている。
GTLMクラスの首位はリシ・コンペティツィオーネの62号車フェラーリ488 GT3。ポルシェGTチームの912号車ポルシェ911 RSRが2番手に続き、3番手にはフォード・チップ・ガナッシ・レーシングの66号車フォードGTがつける。
GTDクラスではメルセデスAMG・チーム・ライリー・モータースポーツの33号車メルセデスAMG GT3が首位をキープ。2~3番手にはマイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3とエイム・バッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3という日本車勢が続いている。
なお、DPiクラスを戦うマツダチーム・ヨーストは、火災に見舞われた77号車に続いて55号車もレース続行不能となり、リタイアを喫した。





