更新日: 2019.02.07 14:17
FIA、タイプ別に異なる規定を用いる新GT3規則を提案。公認日の前倒しも検討か
2022年からの新レギュレーション案を提出したFIAはこれと同時に、GT3カーの公認日をシーズンスタート前からシーズン終盤に移動させようとしている。
現在、新型マシンやエボバージョンが導入されたGT3カーはその年の春にFIAとSROモータースポーツ・グループによるBoPテストを受けなくてはならず、それ以前に開催されるリキモリ・バサースト12時間には出場することができない。
2019年で言えばアストンマーチン・バンテージGT3、ポルシェ911 GT3 R、マクラーレン720S GT3のほか、エボリューションモデルとなったアウディR8 LMS、ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ、ホンダ/アキュラNSX GT3エボという5車種がこれに該当する。
SROのテクニカルディレクターを務めるクロード・サーモントによると、今後新型モデルはBoPを確立させるため、前年に少なくともひとつのSRO主催レースに参加すれば翌年のバサーストへの出場が許可される可能性があるいう。
「すべては(FIAの)承認日によるんだ」とサーモントはEndurance-Infoに語った。
「私はFIAがBoP設定のプロセスと承認日の変更について、(GT3の)テクニカルワーキングで扱ったことを知っている」
「一連のプロセスを完了させ、新車もしくはエボモデルがBoPテストとしていSROのレースで走ることができれば、その車両はバサーストに参加できるだろう」
なお、前述の5車種はアブダビのガルフ12時間やドバイ24時間、デイトナ24時間などでレースデビューを飾っているが、これは24時間シリーズを統括するクレベンティク・コンペティションとIMSAのドラフト・ホモロゲーションの下で参戦が許可されている。