ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.03.09 11:31
更新日: 2019.03.09 02:13

トヨタ、WECセブリング初参戦。デイトナ制した小林可夢偉「アメリカでまた楽しいレースができる」


ル・マン/WEC | トヨタ、WECセブリング初参戦。デイトナ制した小林可夢偉「アメリカでまた楽しいレースができる」

 第5戦を終えてランキングトップの8号車組を5ポイント差で追う7号車のコンウェイもまた、1週間後のレースを楽しみにしている。

「セブリングに向かうにあたって、気分は最高潮に高まっている。現在2連勝中の僕たち7号車の好調な勢いをキープし、さらなる好成績さらなる勝利を目指すよ」

「セブリングはチームにとって未知のコースなので、新たな挑戦となるだろう。僕自身はIMSAのレースやインディカーのテストで走ったのでコースをよく知っている。その経験がチームの助けになることを願っているんだ」

「セブリングにふたたび戻れることを楽しみにしているし、良い結果でレースを終えられれば最高だね」

 そんなコンウェイと7号車をシェアする小林可夢偉は「今年、デイトナ24時間レースに参戦したことで、アメリカでのレースにさらに親しみが持てましたし、セブリングでもまたきっと楽しいレースができると思っています」とコメント。

「先月のテストで経験した、昔ながらのコースの特徴は興味深いものでした。路面舗装が荒れていて凸凹が激しく、コース脇には壁が迫っています。ドライバーにとってはとても難しくミスの許されないコースですが、僕は楽しむことができました」

「ただ、このようなコースでコース上の混雑をかわしていくのは大変だと思いますし、それだけにチャレンジングなレースになるでしょう」と冷静な様子だ。

 可夢偉と同じくセブリングでの公式戦は初挑戦となる中嶋一貴は「WECカレンダーの一戦として発表されたときから、セブリングでのレースを楽しみにしてきた」という。

「(実際に)行く前からコースやアメリカのファンについて色々と聞いていました。数週間前に行ったテストは参考になりましたし、現在さらにコースへ合わせるための準備をしていますが、セットアップについてはすでに良い感触を得ています」

「前戦のWEC上海からもすでに時が経っていますが、僕たち8号車は昨年のル・マン以来表彰台の中央に立っていません。それだけに、今度こそは表彰台の中央に立つという強い決意とともにレースに臨みます」と意気込みを語った。

 可夢偉と共に臨んだデイトナ24時間で見事優勝し、その勝利の立役者となったアロンソは同レースの再現ができればいいと考えている。

「デイトナ24時間レースはとても素晴らしい体験だった。あのような伝統のレースで勝つことができたのは本当に栄誉なことだし、今回のセブリングでもその再現ができればと思っているんだ」

「モータースポーツに関してとても熱狂的なアメリカのファンに囲まれていると、まるで母国にいるかのように感じるよ」

「デイトナ同様、セブリングも独特なサーキットで、テストで初めて走ったときは本当に驚いた。クルマにとってもドライバーにとっても厳しく、容易なレースではないだろうが、それだけに正しい準備をし完璧にレースを戦う必要がある。勝つために全力を尽くすよ」

 初挑戦となるセブリングラウンドで今季5度目のワン・ツー・フィニッシュを目指すトヨタ。チームは3月13日(水)から始まるレースウイークの前に実施される9日(土)~10日(日)のWEC公式テストに参加し、15日(金)16時にスタートが切られる1000マイルレースに臨む。

2月初旬に行われたプライベートテストで4000km以上を走破したトヨタTS050ハイブリッド
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