更新日: 2019.08.09 23:01
WECとIMSAでダブル表彰台獲得のハートレー、元耐久王もさすがに「疲労困憊」
ハートレーによると、2台のマシンに不慣れなだったことが疲労を大きくした原因のひとつになったという。彼はLMP1マシンとDPiカーのどちらも本番の1週間以上前にドライブする経験がなかったのだ。
元トロロッソドライバーが初めてSMPレーシングの11号車BRエンジニアリングBR1・AERで走り出したのは、決勝6日前のWEC公式テストであった。また、IMSAのキャデラックDPiの初ドライブは14日のプラクティス1回目と、まさにぶっつけ本番状態。
それにもかかわらず、ハートレーは12時間レースの決勝中、チームのレギュラードライバーであるジョアオ・バルボサとフィリペ・アルバカーキと同等のパフォーマンスをみせる。
「最初のうちはまったく違う特性のクルマや冷えたタイヤに対応するのが難しかった。頭をリセットするのに1、2周は必要だったよ。なぜならキャデラックDPiでの経験があまりにも少なかったからね」
「(そうしたなかでも)最後には本当に気分良く走れるようになった。残念ながら僕たちに優勝できるだけのペースはなかったけれど、このようなことはよくあることだ。一方で(1位、2位となった)両隣のガレージのクルマは完璧なレース運びをしていた」
「ピットストップに問題はなく、トラックでもアクシデントを起こさずに与えられた仕事を全うできた。僕たちはみなベストを尽くした。その上でチームとして表彰台を得られたのは素晴らしいことだ」
「僕たちは今回、本当に素晴らしいレースカーを持ちこめたと思う。キャデラックDPiはドライバーにとってとても扱い易く、ドライブが本当に楽しかったよ」
2018年のF1アブダビGP以来、初めて公式戦に挑んだハートレーは5月2~4日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われるWEC第7戦スパ6時間でも、バトンの代役としてSMPの11号車BR1に乗り込む予定だ。