10日のエキジビションレースの第1レースでは、堤は1周目に3番手まで浮上するも、混戦のなかで突入した第6ターンでコースオフ。ダメージなくコースに復帰したが、14番手まで順位を下げてしまった。
その後はオーバーテイクを繰り返すも、第1レースは8位フィニッシュ。「いい感じでスタートできたのですが、第6ターンで前のクルマと同じようにコーナーに入っていったら、姿勢を乱しアウト側に飛び出してしまいました。なんとかコンクリートバリアにぶつけるのは避けられましたが、大きくロスしてしまいました。悔しいですね」と堤は語った。
翌日の第2レースでは、スタート直後に4番手に浮上すると、一度ドイツのモリッツ・グランツに逆転を許すものの、終盤逆転。さらにアメリカのビリー・フォーリーのミスにも乗じ3番手に浮上。45分のレースで3位チェッカーを受けた。
「実は無線が聞こえなくなり、ペースがこのままでいいのか、後方がどうなっているのかわからないまま走っていたので、それが悔やまれます。(無線が機能していれば)もう少し攻めの展開ができたかもしれません。でもアメリカ人以外の海外ドライバーの中で最高位の3位は、悪くないですよね。最低限の仕事はできたかと思います。でも本音は、表彰台の真ん中に立ちたかったです」と堤は語った。
優勝はアメリカのネザニアル・スパークスが獲得し、第1レースの結果と合わせてエキシビションレースのチャンピオンに認定されている。


