お客様のピットウォークの時間も終わりピットロードが空くと、アメリカからのチャレンジャー、リシ・コンペティツィオーネのみなさまがアメフトを始めました。
さすが“北米の雄”と言いたいところですが、テストデイの結果はLM-GTEプロクラスの後ろから3番目。アメフトに興じている時間があったらもうちょっと頑張って欲しいところです(ちなみに最下位とブービーはBMWワークス)。
3回目にしてすでに恒例の“離れ孤島”へやって来ました。ピット上グランドスタンド横には、FIAの道路交通安全啓蒙活動に参加されているモナコ公国の君主、アルベール2世のお妃様であるシャルレーヌ殿下が。
今年のル・マン24時間のスタートフラッグ振動をなされるシャルレーヌ殿下、写真だけですがあまりに綺麗でしばし見入っておりました。ちなみに私、恥ずかしながら隣に写っているお兄さん(フェラーリF1のシャルル・ルクレール)が誰なのか、説明書きを読むまで分かりませんでした。
目線を下に向けます。トヨタとお隣のユナイテッド・オートスポーツの車両止め位置です。テストデイでもトヨタは斜め止めを強いられる場面が多数あり、この辺は決勝中も冷静に対処する必要がありそうです。
パドックを歩いてみましょう。ポルシェのホスピタリティーにはLM-GTEクラスを戦うポルシェ911 RSRに搭載されている水平対向6気筒エンジンが鎮座。
この展示を考案したポルシェ広報のオリバーさんによると「我々のクルマはエンジンが後ろに搭載されているため、みなさんに見せることができない。LM-GTEアマクラスにも供給しているカスタマー車両及び、エンジンなので秘匿の必要はないと判断し展示することにした」とのことです。
印象的だったのはエンジンをつぶさに観察していると、それをとても好意的に受け止めてくれたこと。この辺がポルシェのレース活動の立ち位置を明確に示していると感じました。
カムカバーを外して中も見せちゃいます。オリバーさん曰く、このエンジン、好きに触ってスロットルを開けたり、フライホイールを回してもいいそうです。太っ腹!
真横から見てみましょう。右側が車両フロント側になります。思わず子供も恍惚の表情です。この歳からこんなモノ見れたら“ポルシェファン”になろうというもの。うーん、ポルシェ恐るべしです。
さあ話はすっ飛び、テストデイ後のロールアウトです。ロールアウトは来週から始まるレースウイーク前最後の車両確認の場。トヨタは本番用のエンジン及び、周辺機器に換装していると思われます。
午前9時のコースオープンとともに各車が一斉にコースインしていきます。なにか早くそして確実にメニューを終わらせ、一刻も帰りたい雰囲気。皆さんそんな感じのコースインでした。
見慣れない真っ黒な車両がやって来ました。LMP1プライベーターの1号車レベリオンR13です。
カラーリングされていないということは外装パーツが全部新品ということなのでしょうか。はたまたカラーリングが変わるのでしょうか。6月9日の公開車検を楽しみに待ちましょう。真っ黒の“がきデカR13”、これもまたカッコイイです。
そんなこんなでいろいろありましたが、ル・マンテストデーが終了致しました。この後ル・マンはしばし平静を取り戻し、9日の公開車検日を迎えることとなります。
今年も偽物タバードを来たカメラマンは現れるのか、今年のミス・ル・マンはどんな方なのか、レースの天気などいろいろ気になりますが、まずはしばし休息をとりたいと思います。