「多くの車両が走っていたのでベストな予選ラップではありませんでした」とアタックラップを振り返った可夢偉。

「クリアラップで気持ち良く走れなかったのは残念ですが、クルマの状態は上々ですので、もっとタイムは向上していくはずです」

「24時間の長いレースでは、予選はあまり意味がないので、レースに向けてできる限りの準備を行っています。今日のコンディションは実際のレースの時とは違うと思いますので、さらに車両を良い状態に仕上げていきます」

 アクシデントに遭遇したコンウェイは当時の状況を次のように語った。

「先のコーナーでスピンをした車両のライトの光が目の前に現れた。避けようとしたのだけど、車両がしっかりと見えなかったこともあり、残念ながら接触してしまった」

「接触が起こるまではとてもうまくいっていたので、このアクシデントはとても残念だよ。また、メカニックには不要な作業を強いることになって、とても申し訳なく思っているんだ」

■中嶋一貴「明日2回ある予選セッションでは、タイムを更新すべくベストを尽く」

「今日はまずまず順調だった」と語るのは一貴、ブエミと8号車をシェアするアロンソだ。

「午後の練習走行ではセットアップ作業をこなしていたが、天候の変化に翻弄されてしまった。続く予選では不運にもコース上の混雑に遭遇し、我々の本当のペースを示すことができなかったよ」

「その後、僕たちは決勝レースでのコンディションに向けた作業の続きをこなすことに専念した。明日はさらなるセットアップ向上のチャンスがあるだろうし、ラップタイムの更新も狙っていくつもりだ」

 8号車で最初のアタックを担当した一貴も「プラクティスは雨の影響で、思いどおりの走行にはなりませんでした」とアロンソと同様に、フラストレーションを感じた様子。

「夜の予選では僕が新しいタイヤでアタックを担当しましたが、コース上の混雑に阻まれてしまいました。予選は多くの場合コース上の混雑による運不運がありますが、今日は僕らに運がありませんでしたね」

「明日の2度の予選セッションではタイムを更新すべくベストを尽くします。とはいえ今日のセッションでは、夜間走行で異なるセットアップを試し、幾つか学ぶ点があったので、今後に役立つと思います」

 WECのシリーズ戦とは異なり計3回の予選セッションのなかで、もっとも速いタイムを採用して各車のグリッドが決定するル・マン24時間の予選。残り2回のクオリファイセッションは13日19~21時(日本時間14日2~4時)、同日22~24時(日本時間14日5~7時)に行われる予定だ。

8号車トヨタTS050ハイブリッドに乗り込んだ中嶋一貴
8号車トヨタTS050ハイブリッドに乗り込んだ中嶋一貴
プラクティス、予選1回目でトップタイムをマークした小林可夢偉
プラクティス、予選1回目でトップタイムをマークした小林可夢偉
暫定4番手につける8号車トヨタTS050ハイブリッド
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