GTDクラスは、首位の9号車ポルシェと2番手を走るMSRの86号車アキュラNSX GT3 Evoが好ペースで周回を重ね3番手以下を引き離す展開に。しかし、レース中盤になると、6番手スタートから1回目のピットインを経て3番手に浮上したメルセデスAMG・チーム・ライリー・モータースポーツの33号車メルセデスAMG GT3がトップとの差を縮めていく。
イェルン・ブリークモレン駆る33号車メルセデスはチェッカーまで残り1時間のタイミングで迎えた2度目のピットストップ後、9号車ポルシェを同時ピットイン時に逆転してトップに立った86号車NSXの背後に付くと、まもなくこれを交わしてクラストップに浮上してみせる。
最後はGTLMクラスと同様に約10分間のスプリントレースとなるも、33号車メルセデスはこの混戦を逃げ切ってGTDクラス今季初優勝を飾った。ブリークモレンとチームのオーナー兼ドライバーであるベン・キーティングにとって、このトップチェッカーはフォードGTでLM-GTE Amクラス優勝を果たしたものの、事後車検で失格となったル・マン24時間レース以来のものとなったが、今回は正式にレースウイナーとなっている。
序盤から首位争いを繰り広げた86号車NSXは終始好ペースをみせていたが、惜しくも優勝には届かずクラス2位に。マリオ・ファーンバッハーとトレント・ヒンドマン組はドライバーズランキング、チームランキングの両選手権首位の座を維持してみせた。
クラス3位には1回目のFCY時に多くのマシンがピットインするなか、9号車ポルシェとともにステイアウトを選択したスクーデリア・コルサの63号車フェラーリ488 GT3が入った。ポールシッターの9号車ポルシェは4位となり3連勝達成とはならず。レクサスRC F GT3を走らせるエイム・バッサー・サリバン(AVS)は12号車がクラス7位、14号車は13位でレースを終えている。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦は9月13~15日、アメリカ・カリフォルニア州のウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行われる第11戦ラグナ・セカ。同ラウンドは“デフォルト・フォーマット”であるDPi、LMP2、GTLM、GTDの全4クラスによる混走レースだ。



