更新日: 2019.10.06 03:27
WEC富士:トヨタ、母国でフロントロウ独占。2番手得た小林可夢偉、4輪脱輪の判定も「大きな問題にならず、内容に満足」
走り始めから好調の8号車に対しサクセス・ハンディキャップの影響もあり、やや劣勢の7号車は予選前半、ロペスが1分25秒639というタイムでチームメイトに次ぐ暫定2番手につけた状態で可夢偉にバトンを託す。
可夢偉はフルスピードを発揮できないマシンで渾身のアタックを行うが、このラップが4輪脱輪(トラックリミット違反)と判定されタイムが抹消に。さらに、同じタイミングで3番手を争っていたチームLNTの6号車ジネッタG60-LT-P1・AERがスピンを喫しコース上でストップしたことで、セッションは残り3分半ほどを残して赤旗が提示されてしまう。
この時点でふたりのタイム計測が完了していない7号車はセッション再開後再びコースへ出ていく。可夢偉はすでにピークを過ぎたタイヤで再度アタックをすることになったものの、見事1分25秒台のタイムを記録して2番手を死守。8号車とともにフロントロウを独占することに成功した。
予選後、可夢偉は「8号車のポールポジション獲得を祝福したいと思います。僕たち7号車もベストを尽くしましたが、課されたサクセス・ハンディキャップの影響で期待以上の結果にはなりませんでした」とコメント。
「ポールポジションは難しいと分かっていたので、今日の結果は驚くことではないと思っています。最初のアタックで4輪コースオフの判定をとられましたが、結果的に大きな問題にはならなかったので、予選の内容に満足しています」とした。
また、ロペスも「7号車がサクセス・ハンディキャップによって、8号車のスピードに追いつくことが難しいことはわかっていた」と語り、リスクを冒さず慎重に走ったという。
「特に金曜日の結果から、トップ3以内に入れるかどうか確信できなかったこともあり、今日の予選は順調に周回をこなすことができ、結果に満足している。最終的に、我々チーム2台がグリッド最前列を独占し、非常に良い結果になった」
TOYOTA GAZOO Racingは今回の予選で、昨シーズンから続く連続ポールポジション記録を『9』とし、決勝では7連勝と富士での大会4連覇を狙う。6時間の長丁場となる6日(日)の決勝は11時にスタートが切られる予定だ。
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