しかし、首位を行くレベリオンはその後もミスなく着実にレースを支配し、4時間後に歓喜のトップチェッカー。逆転のチャンスを待った8号車はハートレーからステアリングを受け継いだ一貴がトップと66秒差の総合2位でフィニッシュし、コンウェイ駆る7号車は、1号車レベリオンから1周遅れの同3位でチェッカーを受けることとなった。

「今日のレース、特に最初の2時間は、LMP1の全車両による大激戦となりました。優勝したレベリオンチームの皆さま、本当におめでとうございます。我々はチーム一丸となり全力を尽くした結果、両車ともに表彰台に上り、貴重なチャンピオンシップポイントを獲得することができました」とレースを振り返るのは、TOYOTA GAZOO Racing WECチームの村田久武代表。

「超高効率なTS050ハイブリッドの最適化に加え、的確な戦略、完璧なピット作業によりこの結果を成し遂げたチームを誇りに思います」

「また、私の気持ちは既に来月に行われる次のバーレーン戦に向いています。ファンの皆さまにさらにエキサイティングなレースをお届けできればと思います」

 2位表彰台を獲得し、チャンピオンシップでは3ポイント差でランキング首位を守った8号車の一貴は「今日はTS050ハイブリッドをとても気持ちよく運転でき、レースを楽しむことができましたが、レベリオンに追いつくには明らかにスピードが足りませんでした」とコメント。

 また、3位となった7号車の可夢偉も「担当したレースのスタートでは、2台のジネッタと素晴らしいバトルができましたが、上位を守るだけのスピードはありませんでした」と語り、今戦のリザルトには「チームにとって予想外の好結果」と評している。

 2019/20年シーズンの第3戦上海4時間レースを終えて、TOYOTA GAZOO Racingはドライバーズ選手権で8号車組がランキングトップに。3ポイント差で7号車組が同2位につける。チームランキングでは、2位のレベリオン・レーシングに対し27ポイント差の首位を守っている。チームが次に迎えるのは12月12~14日に、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われるWEC第4戦バーレーン8時間レースだ。

 WEC第3戦上海を終えてのTOYOTA GAZOO Racingドライバーのコメントは以下のとおり。

TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド
TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド
総合3位表彰台を獲得した7号車の小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ-マリア・ロペス組
総合3位表彰台を獲得した7号車の小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ-マリア・ロペス組

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