アウディモータースポーツ代表のDr.ウォルフガング・ウルリッヒは「富士戦は、いつも大きなチャレンジを伴う大会だと思っています。非常に長い直線と複雑なコーナーが組み合わされたコースレイアウトがチャレンジングであることに加え、特殊な天候が大きな要素だと考えています」とコメントしています。
アウディスポーツのエンジニアは、2台のアウディR18を富士スピードウェイに合わせ、入念にセットアップしました。1.4kmにもおよぶホームストレートでトップスピードが300km/h以上に達したあと、ミドルセクターでは弧の大きな高速コーナーが連続し、最終コーナーに向けては低速コーナーとシケインが表れます。

富士山周辺の天候は、非常に変わりやすいことで有名です。2013年には豪雨のためにレースが中止。昨年2015年はマルセル・ファスラー(スイス)がトップを快走し、ロイック・デュバルがファステストラップを記録したにも関わらず、悪天候に阻まれ優勝獲得はなりませんでした。
富士戦は、2012年にWECが開幕して以来、アウディが一度も優勝を獲得していない唯一の大会です。Dr.ウォルフガング・ウルリッヒは「富士戦がいかに難しいか、充分に理解しているので、今大会は優勝を獲得したい」とコメントしています。アウディR18のパフォーマンスの高さは、2016年シーズン後半で、大いに証明されています、ニュルブルクリンク、メキシコ、オースティンの過去3レースだけで、アウディR18がライバルをリードして走行した距離の総合計は1,136kmにも達します。
年間タイトルの行方は、現時点でも確定出来ません。メキシコとテキサスの大会では、ハイブリッドモデルで参加するマニュファクチャラー3社ともに、表彰台獲得という混戦を繰り広げました。
ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービスは、依然としてアウディ勢で最多ポイント獲得のトリオとして、ランキング2位を維持しています。彼らとランキングトップとのポイント差は37.5ポイントありますが、最終戦までの間に獲得可能なポイントは78ポイントも残されています。マニュファクチャラーズタイトルでは、トップのポルシェを53ポイント差で追う2番手ですが、こちらも残り132ポイントもの獲得可能性が残されています。
富士6時間レースは10月16日(日曜日)午前11時スタート。アウディが提供するFacebook (AudiSport)ならびにTwitter (@audisport)においてさまざまな情報が提供されます。
FIA世界耐久選手権(WEC) 全9大会中6大会終了時点でのランキング
ドライバーズランキング
1:ジャニ/リーブ/デュマ(ポルシェ) 130ポイント
2:ディ・グラッシ/デュバル/ジャービス(アウディ) 92.5ポイント
3:コンウェイ/小林/サラザン(トヨタ) 92ポイント
4:ベルンハルト/ハートレー/ウェバー(ポルシェ) 78.5ポイント
5:ファスラー/ロッテラー(アウディ) 78ポイント
6:インペラトーリ/クライハマー/テュシャー(レベリオン) 52ポイント
7:トレルイエ(アウディ) 44ポイント
マニュファクチャラーズランキング
1:ポルシェ 238ポイント
2:アウディ 185ポイント
3:トヨタ 137ポイント
*本リリースは、アウディモータースポーツ配信リリースの翻訳版です。