今季からチームに加わったブリスコーは「まさに素晴らしい勝利だ。コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの一員であることをとても光栄に思う」とコメント。
「エンジニアからメカニック、そして僕のチームメイトまで、誰もが素晴らしい仕事をしてくれた」
可夢偉と同様に2019年、2020年大会で連覇を果たしたバン・デル・ザンデは「デイトナであるいは、他の場所でもこんなにいいクルマをドライブしたことは一度もない」とチームが作り上げたキャデラックを絶賛した。
「僕たちは昨年学んだことをすべて取り入れ、大きな一歩を踏み出した。これは始まったばかりのシーズンに向けて、とても励みになるよ」
インディカー・シリーズの“レジェンドドライバー”のひとりであるニュージーランド人は、チームの結束の強さが困難な状況から巻き返す力になったと述べた。
「僕はこれまでのキャリアの中で何度も24時間レースに参加してきたが、今回のレースで多くの不利な状況から立ち直ることができたのはチームの絶対的なコミットメントがあったからだ」とディクソン。
「そんなチームの一員として戦えたことを誇りに思うよ。僕を迎えてくれたウェイン(・テイラー)、マックス(・アンジェレッリ)、コニカミノルタの皆、レースに参加せてくれたチップ(・ガナッシ)に感謝している。僕たちはウイナーだ。それだけが重要なことだ」
■小林可夢偉「クルマが速く、運転するのが楽しかった」
レース序盤と中盤の活躍に加えて最後はチェッカードライバーの大役を務めた可夢偉は「2年連続でデイトナを勝利することができて本当にうれしいです」と喜ぶ。
「2019年大会は雨でしたが、今年はコンディションもよく24時間全力でプッシュして戦い続けました」
「ロア・テスト(1月3~5日にデイトナで行われた公式テスト)の後、レースに向けていいアイデアが見つかり、それをレースウイークに持ち込んだところ走り始めからクルマがとても速くて、運転するのが楽しかったです」
勝利を決めるアンカーの役目については「みんなのためにチェッカーフラッグを受けることができたのは素晴らしい経験でした」と語った。
「とにかくこの勝利はチームワークのおかげです。日本から応援メッセージを届けてくれたコニカミノルタさま、そして長時間ずっと応援してくださったファンのみなさま、本当にありがとうございました」
終始晴天に恵まれた第58回デイトナ24時間を制したコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のランキングリーダーとして3月21日に行われるシリーズ第2戦セブリング12時間レースに臨む。舞台はアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイだ。
なお、この週末はWEC世界耐久選手権第6戦セブリング1000マイルが同コースで行われ、可夢偉はTOYOTA GAZOO Racing WECチームのドライバーして7号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブする。



