更新日: 2020.02.02 21:33
ブランド史上初、ベントレー7号車がバサースト12時間&IGTC初優勝! GT-Rは健闘実らず
レース終了10分前にはスタート前から“可能性あり”とされていた雨が落ち始める。この直後、2番手につける999号車メルセデスも77号車と同じタイヤトラブルを抱えて緊急ピットインを強いられた。
まさしく最後まで気が抜けない状況のなか、グーノン駆る7号車ベントレーは危なげない走りでファイナルラップへ。そしてスタートから12時間01分後、多くの歓声を浴びながらベントレー車として初めてバサースト12時間のトップチェッカーを受けた。
総合2位は60号車マクラーレン。同車は、最終盤に右リヤタイヤをパンクさせ3番手となった999号車メルセデスにラスト2周で交わされ3位でフィニッシュしたが、999号車にピット作業違反のペナルティが下ったことから順位がひとつ繰り上がっている。
総合3位表彰台は888号車メルセデスが獲得し、最後まで熱い走りを披露した999号車メルセデスはリザルトに30秒が加算され、最終的に6位でレースを終えた。
日本車勢はKCMGの18号車ニッサンGT-RニスモGT3が終盤までシングルポジションに留まる活躍をみせた。しかし、ラスト30分を切ったタイミングでブレーキ交換を強いられタイムを失う。最後は総合13位フィニッシュという結果となった。ホンダレーシング・チームJASの30号車ホンダNSX GT3 Evoはレース中盤に発生したマシントラブルにより、リタイアを喫している。
この他のクラスでは、グローブ・レーシングの4号車ポルシェ911 GT3 RがPro-Amクラスを制し、59レーシングの59号車マクラーレン720S GT3がシルバーカップで優勝を飾った。GT4クラスはRHCヨルゲンセン/ストロームの13号車BMW M4 GT4がクラス優勝、INVクラスではスカンディア・レーシング・バイ・レーサーインダストリーの91号車マルクIIがウイナーとなった。
なお、レース最終盤に降り始めた雨はマウント・パノラマの路面を濡らすほどには至らず。そのため2020年のバサースト12時間は最後までドライコンディションで争われることとなった。また、計5回と例年よりも少なかったSC導入回数の影響もあり、優勝した7号車ベントレーは314周をラップした。これは2019年大会で更新された歴代最多周回数をさらに2周更新するものだ。