トヨタ、WEC未勝利のCOTAへ。デイトナ連覇の小林可夢偉「またアメリカでレースを戦うのが楽しみ」
一方、8号車組の一貴は、前回の暑かったレースを振り返りつつ「今回は2月開催ということで、気候的なコンディションが変わるというのは良いニュース」とコメント。こちらも厳しいレースを予想しているが「プッシュを続ける」と意気込みを語った。
ふたりの日本人ドライバーを含むTOYOTA GAZOO Racing WECチームドライバーのプレビューコメントは以下のとおりだ。
■7号車トヨタTS050ハイブリッド
●マイク・コンウェイ
「COTAは流れるようなレイアウトの高速コースで、お気に入りのサーキットのひとつだ。セクター1は楽しいポイントがたくさんあり、残りのセクターもとてもチャレンジングなんだ」
「2017年以来、ここではドライブしていないが、サーキット路面は当時よりも少し荒れているらしい。現地に着いたら見てみることにするよ!」
「オースティンは街も素晴らしいので、もう一度ここでレースを戦うのがとても楽しみなんだ」
●小林可夢偉
「先月、デイトナ24時間レースを連覇することができたアメリカで、ふたたびレースを戦うのが楽しみです。アメリカはファンの皆さまは本当に熱狂的で、雰囲気も最高なのでつねにレースを楽しめます」
「第3戦上海と同様、我々7号車にとっては厳しいレースになると思いますが、やるべきことは分かっていますし、そのための準備を続けます」
●ホセ・マリア・ロペス
「我々のTS050ハイブリッドはドライバーズタイトル争いで首位に立ってオースティンに臨むこととなるので、非常に重いサクセス・ハンディキャップが課される」
「そのため、我々はこのタイムロスをできる限り少なくする必要があり、レースウイークへ向けたアプローチはバーレーンとは少し異なるものとなるだろう」
「パドックに居るチームの誰もがオースティンを訪れることを楽しみにしていると思うけど、僕にとっては地元の南米から近いこともあって、さらに特別なものになるんだ」
■8号車トヨタTS050ハイブリッド
●セバスチャン・ブエミ
「WECがサンパウロの代替戦としてオースティンを選択したのはうれしいよ。オースティンはお気に入りのコースのひとつで、街も大好きなんだ」
「2日間のイベントということで、通常の3日間開催とは異なるチャレンジになるだろうね。土曜日は練習走行と予選が同じ日に行われるために大変な一日になると思う」
「とはいえ、僕自身はTMGのシミュレーターで可能な限りの準備をしてきましたし、この挑戦を楽しみにしているんだ」
●中嶋 一貴
「オースティンでのレースは久しぶりです。前回のレースは非常に暑く、長時間走行を担当したこともあり、とても大変だった記憶があります」
「今回は2月開催ということで、気候的なコンディションが変わるというのは良いニュースですし、これまで以上に楽しみです」
「もちろん、ライバルのノンハイブリッドLMP1が速いのは間違いないので厳しいレースになると思いますが、プッシュを続けます」
●ブレンドン・ハートレー
「このコースは大好きだ。コーナーの組み合わせが素晴らしく、上り坂のストレートを駆け上がった後の1コーナーへの進入は格別だね」
「多くの高速コーナーが続いた後、終盤に幾つかのスローコーナーが出てくるので、そこが追い越しポイントになる。さまざまな特徴が上手く兼ね備えられたコースだと思うよ」
「最後にオースティンでレースをしたときには、非常に路面が荒れていた印象があるけれど、その後再舗装されたので、どれだけ変わったかも楽しみだ」