ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2016.10.16 23:51
更新日: 2016.10.16 23:54

ポルシェ WEC第7戦富士 決勝レポート


ル・マン/WEC | ポルシェ WEC第7戦富士 決勝レポート

カーNo.1のレース展開:
 スタートドライバーのマーク・ウェバーは序盤カーナンバーのアウディを追い続けました。21周目、以前F1ドライバー仲間であった小林可夢偉が駆ってハイペースを保つカーナンバー6のトヨタにポジションを譲りことになりました。この時点でのポジションはトップがカーNo.8のアウディ、次にカーナンバーのトヨタ、そしてカーナンバーのポルシェという順位で、レース中、5回の給油とドライバー/タイヤ交換を含むピットストップの時を含めてこの前後関係はほとんど変わりありませんでした。

 36周目、ウェバーからティモ・ベルンハルトへ交代し、73周目にはブレンドン・ハートレーがコクピットに乗り込みます。110周目にウェバーが再びステアリングを握り、147周目にはまたベルンハルトへ交代します。雲が空を覆い路面温度が下がるにつれてカーナンバー1のポルシェは2位を走るトヨタに迫ります。156周目、ベルンハルトはトヨタのステファン・サラザンに襲い掛かりますが、一度は阻まれますが、次のラップ、ベルンハルトはオーバーテイクに成功し、トップを行くアウディとの差を縮めます。

 そして183周目、トップに立ちます。ピットストップの後、カーナンバー1はカーナンバー6の後ろの3番手でコースに復帰します。ニュージーランドのドライバーと小林は何度かポジションを入れ替えます。日本人ドライバーは2位を走行中にタイヤ無交換で最終ピットストップを行いますが、ハートレーは220周でピットストップし、タイヤを交換してウェバーに最終スティントを託します。

 オーストラリア人はマシーンのバランスに手を焼いてポジションを戻すことは叶わず、3位でチェッカードフラッグを受けることになりました。

1号車ポルシェ919ハイブリッド
1号車ポルシェ919ハイブリッド

カーNo.2のレース展開:
 ロメイン・デュマはスタート直後に5番手へポジションを上げますが、1周後にはまた6番手に戻ります。15周目、カーナンバー7のアウディにトラブルが発生して、フランス人ドライバーは自動的にポジションを上げました。無線からはリアの挙動が安定しないことを伝えてきます。36周を走り終えた後、ニール・ジャニが次に乗車し、ダブル・スティントをこなすことになりました。コースインした直後、彼は前走車を追い上げることができましたが、73周を終了してタイヤ交換した後、バランスの悪化に直面しました。

 路面から拾ったタイヤ滓がフロントカウルに潜り込んだせいで空力に影響を及ぼしたのです。このため110ラップ時点でのピットストップ時にフロントカウルを交換することになりました。マルク・リーブはそのまま走り続け、147周目にデュマに交代し、183周目からはジャニが最後のスティントを担当しました。このスイス人は220ラップで給油ストップを行った時点でポジションを上げる可能性は消え、最終的に5位でフィニッシュしました。


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