更新日: 2016.10.16 23:54
ポルシェ WEC第7戦富士 決勝レポート
レース後のコメント
フリッツ・エンツィンガー、LMP1担当副社長
「ル・マンから全てのレースで我々は勝ち続けてきました。今日は上位3台が最後まで僅差で争うエキサイティングなレースを戦い、ポディウムに上る事が出来ました。ホームグラウンドで優勝したトヨタの皆様を祝福いたします。同様にアウディの強力なパフォーマンスにも敬意を表します。今日のレースの結果、マニュファクチュアラーズ選手権においてさらに優位に立ちました。今シーズンもいよいよ残り2レースとなりましたが、最後まで精一杯戦います」
アンドレアス・ザイドル、チーム代表
「トヨタは勝利に値する素晴らしい戦いをしました。おめでとうございます。今日はレースを通して、彼らを上回るには少し力が足らなかったようです。2台の919ハイブリッドをドライブした6人の尽力には感謝しています。カーナンバー1はレースの半分以上に渡って前を行く2台を追いかける事が出来ましたが、残念ながら最後に履いたタイヤのセットでレースを勝つために充分なパフォーマンスを発揮できませんでした。カーナンバー2にとっては厳しい場面の多いレースでした。上海戦に向けて、今日起こった全ての出来事の分析をします。それでも919ハイブリット向きとは言えない富士で、マニュファクチュアラーズ選手権のポイント差は広げました。ドライバーズ選手権でもカーナンバー2は余裕あるリードを保っています」
ポルシェ919ハイブリッド カーナンバー1 ドライバーのコメント
ティモ・ベルンハルト (35歳、ドイツ)
「スタートを担当したマークから引き継いだスティントでは全て順調で、トヨタのステファン・サラザントとフェアなバトルが出来ました。一度は彼に抜き返されましたが、二度目のアタックで仕留めました。しかしトップのアウディに迫った時、LMP2クラスのマシーンを避けようとしてラインを外した際にタイヤカスを拾ってしまいました。耐久レースではよくある事ですが、特に富士ではたくさんのタイヤカスがコース上に落ちていたようです。タイヤに付着したゴムを取り除くのに時間を費やした結果、トップとの差は広がりました。トップの3台で素晴らしいレースが出来たと思います。2016年に富士で行われたこのイベントは、耐久レースの魅力が詰まっていました」。
ブレンドン・ハートレー(26歳、ニュージーランド)
「3番目にクルマに乗り込み、スムースなスティントでした。2度目のスティントではトヨタと良いバトルを戦いました。最後のピットストップで彼らはタイヤ無交換で、我々は新しいタイヤを履いてコースに戻りました。 タイヤの磨耗を考えれば当然の事ながら我々が有利になるはずでしたが、残念ながら3位に留まりました。3連勝の後だっだだけに、残念なレースでした。それでも力強いパフォーマンスを見せる事は出来ました」。
マーク・ウェバー(40歳、オーストラリア)
「1ラップ目は全車がポジションをキープしました。その後は序盤にしてアウディとトヨタに突き放される厳しい展開の中、気温が下がると状況は良くなり何とかトップ争いに踏み止まる事ができました。2度目のスティントでは前を行く2代のピットストップで問題が起きたため、差が詰まりました。レースの殆どでトップ3は近い位置を走り、誰が勝っても不思議ではない展開でした。トヨタの勝利を祝福いたします」。
919ハイブリッド カーナンバー2 ドライバーのコメント
ロマン・デュマ(38歳、フランス)
「スタートではリスクを取らなかったにも関わらずトラブルが発生し、クルマのコントロールに手こずりました。フロントのボディワークを調整しバランスを変更した後、だいぶ状況は改善されました。次のスティントではグリップを感じる事が出来ました。もちろん今日のレース結果に満足はしていません」。
ニール・ジャニ(32歳、スイス)
「レース序盤であまりに多くの時間を失いました。ドライバー交代せずに2つのスティトを続けてドライブしました。2度目のスティントでタイヤカスがフロントノーズを直撃してエアロダイナミクスのバランスが狂ったようです。ノーズを交換した後はトップのアウディと遜色ないペースで走れました。チャンピンになるには、まだまだ進歩が必要です」。
マルク・リーブ(36歳、ドイツ)
「難しい1日でした。バランスを失ったため運転するのが難しく、戦うにはクルマが遅すぎました」。
911RSRが参戦するGTE-Amクラスではメキシコシティーで勝利したポルシェカスタマーチムのKCMGが3位に入りポディウムに上りました。ポルシェワークスドライバーのリヒャルト・リーツ(オーストリア)とミヒャエル・クリステンセン(デンマーク)は、GTE-Proクラスで7位フィニッシュとなりました。
上海で行われるWEC第8戦は11月6日に開催予定です。