更新日: 2020.07.01 14:48
ドイツ国内の大規模イベントが10月まで禁止も、ニュルブルクリンク24時間は開催へ前向き
ニュル24時間を前にして、VLNの第1~5戦は予行練習とも言えるVLNなだけに、実戦を経験した上に、変更・改良点が加えられるのではないかと考えられる。
VLNのプレシーズンテストに参加したチーム関係者に様子を聞くと、各チームで消毒液や手洗い用の液体石鹸、マスクは十分に準備をし、参加人数の厳守、三密の回避、感染者が出た場合に感染経路を明確にするための参加者名簿の提出にも異議はなかったという。
ドイツ国内ではすでにレストランやカフェの営業が再開しているが、店内での飲食者には必ず氏名と連絡先の提出を求められることもあり、VLNテストでも同様な措置で問題はなかったようだ。まずはコロナ特別ルールのVLNの開幕戦を経験して、少人数制のフォーメーションに徐々に慣れるのではないか、と述べている。
24時間レースの開催地であるニュルブルクリンクはVLNオフィシャル、ドイツモータースポーツ協会、ADAC、そして州や市町村の行政担当者、国立ボン大学病院の医師・研究者らと新型コロナウイルスの感染拡大防止を念頭に、衛生・安全管理を徹底し、VLNやニュル24時間レースの開催に向けて精力的に準備を行っている。
ニュルブルクリンク代表取締役のフォートは「非常に厳しい状況下に置かれているが、VLNの再開を目の前にし、続いてAvDオールドタイマーGP、ADAC GTマスターズ、DTMドイツツーリングカー選手権、ワールドラリークロス等、ニュル24時間の他にも今季開催予定の数多くのレースを楽しみにしている」と述べた。
また、ニュル特融のレースの雰囲気はいつもファンとともに、そしてファンを通じてもたらされるものである事を言及し、「ふたたび観客がニュルを訪れることを実現できるようにするために、現在懸命に取り組んでいる。私たちが作成した衛生・安全対策のコンセプトは継続的に改良され、常に行政機関のガイドラインに適合されている」としたうえで、「行政関連機関との話し合いの結果をもとに、何がどの程度可能になるのか、近日中に示す予定だ」と述べている。