「我々は将来、電力でレースを戦うことになる。我々の市販車はより電気で動くようになっており、モータースポーツを戦うマシンもそうでなければならない」とシュテードラー。
アウディはすでにフォーミュラEの開幕時から関与を強めており、2017年に向けてチームアプト・シェフラー・アウディスポーツとしてワークス格の参戦を開始する予定となっている。また、今回のリリースではその他の活動についても触れられており、DTMドイツツーリングカー選手権の活動継続、最終決定はされていないものの、FIAワールドラリークロスへの関与も記されている。
今回の決定について、スポーツカープロジェクトを率いてきたアウディスポーツ代表のヴォルフガング・ウルリッヒは、「18年間に渡って、例外的なほどの成功を収めてきたプロトタイプカーレースから去る決断はとても厳しいものだ」と語った。
「アウディスポーツ・チーム・ヨーストはWECにおいて、他のチームにはない形を作ってきた。私の感謝をチーム、そしてラインホルト・ヨーストと、大いなる成功に協力してくれたドライバー、パートナー、スポンサーに捧げたい。素晴らしい時間だった!」
WEC世界耐久選手権のLMP1クラスはここ数年、アウディ、ポルシェ、そしてトヨタによる三つ巴の戦いが展開されてきた。巨人アウディなき2017年以降のWECはどんな選手権となっていくのだろうか。
