スパでのレースに向け、村田久武チーム代表は「再びレースをできることが大変楽しみです」とコメントしている。
「万全な体制で安全を確保し、レース再開にこぎつけたFIA国際自動車連盟/WECの多大な努力に感謝します。世界中が大変な事態になっていますが、来週行なわれる2月以来となるWECレースにより、多くの耐久レースファンの皆様に笑顔が戻ることを願っています」
「レースがない間、チームのメカニック、エンジニアからドライバーに至るすべてが緊張感を持ち続け、この日のために全力で準備をしてきました。もちろん優勝を目指して戦います。それがまたル・マンへの最大の準備になると確信しています」
ふたりの日本人を含むTOYOTA GAZOO Racing WECチームドライバーのプレビューコメントは以下のとおりだ。
●マイク・コンウェイ(7号車)
「我々7号車はここ数年、スパでは力強いレースを戦ってきたが、自力ではどうにもならない要因で勝利には届かずにいた。ル・マンも同様で、それもレースではあるけれど、それだけに本当に勝利を切望しているし、そのために全力を尽くす」
「スパはル・マンへ向けた準備という意味でも重要なレースなので、ポール・リカールテストでのデータをもとに、ローダウンフォース仕様から最高のパフォーマンスを引き出す必要がある」
●小林可夢偉(7号車)
「ふたたびレースを戦うのが待ちきれません。特にスパのような最高のサーキットならなおさらです」
「我々7号車のメンバーは全員が勝利へ向けて高い士気に満ちあふれています。とはいえ、サクセス・ハンディキャップがあるのでそれが容易ではないことも分かっています」
「我々7号車はここ何年か、スパでは本当に速さを見せていたのですが、さまざまな理由で勝利には手が届きませんでした。それだけに今度こそは表彰台の真ん中に立つべく全力で挑みます」
●ホセ-マリア・ロペス(7号車)
「スパでのレースは本当に楽しいし、とくにTS050ハイブリッドでこの最高のコースを走るのは素晴らしい体験だ」
「オースティンでレースを戦ってからずいぶん時間が経ってしまったので、チーム全員がふたたびレースをするのを待ちきれない状態だ。先月のテストでふたたびTS050ハイブリッドをドライブできたことはもちろんうれしいが、いまはとにかく実際のレースの現場に戻るのが待ち遠しい」

●セバスチャン・ブエミ(8号車)
「来週末、スパでローダウンフォース仕様のTS050ハイブリッドをドライブするのが楽しみだ。ポール・リカールでのテストはうまくいったが、実際のレースウイークと比べることはできない」
「スパはル・マン24時間レースへ向けた重要なステップでもある。私自身は、スパでは、直近の3年勝利を挙げるなど、いくつも良い思い出がある。今年もその勢いを維持できるよう頑張るよ」
●中嶋一貴(8号車)
「ここ数カ月、モータースポーツイベントの優先度が低いなかで我慢を強いられてきたので、ようやくレースに戻ることができて本当にうれしいです」
「ノンハイブリッドLMP1勢との戦いは厳しいものになると思いますが、我々はスパではいつも強さを見せていますし、今回も全力で挑みます」
「またローダウンフォース仕様のTS050ハイブリッドで戦うのが今季初めてとなりますので、ル・マンへ向けた準備という意味でも大変重要です」
●ブレンドン・ハートレー(8号車)
「TS050ハイブリッドで初めてスパでのレースを戦うことになるのでとても楽しみだ」
「スパはほとんどのレーシングドライバーが大好きなコースだと思うし、長いインターバルからの再開の舞台としては最適だと思う。スパのコースは素晴らしいコーナーと高低差のあるレイアウトが流れるように連なり、最高だね」
「先月の耐久テストもうまくいったし、全員がレース復帰へと準備万端。チャンピオン獲得へ向けて戦い続けるよ」
