ESMチームの代表で元インディカードライバーでもあるスコット・シャープは、2014年以来のフルタイムでの北米トップカテゴリー復帰となる決断にはふたつの要因が絡んでいると説明する。
「(2016年も参戦した)WECは信じられないほど素晴らしいクオリティの選手権だが、同時にバジェットが非常に高価になることも事実だ。それに我々にとって重要なパトロンのカラーリングを、世界最大のレースであるル・マンを含めて3戦ほど採用できないという環境も問題となる」
「今回のニッサンとの契約は我々にとって実に魅力的であり、北米最高峰のデイトナ・プロトタイプでオーバーオール・ウインを狙える機会を与えてくれるはずだ」
この新しい”IMSA DPi”のレギュレーションでは、2017年に向け製造を許された4つのコンストラクターの新規定LMP2シャシーのひとつを用いて、マニュファクチャラーが自社製エンジンを搭載し、独自のボディワークを架装することが可能となる。
ニッサンエンジンを搭載するESMの他に、このトップカテゴリーにはキャデラックとマツダのエンジンが参戦する見込みだと噂されている。ESMのVR38DETTを搭載した新型DPiマシンは、今年最後のIMSA公式テストを欠席する代わりに、クリスマス前のシェイクダウンが予定されている。

