更新日: 2020.09.06 12:31
アキュラが1秒差でマツダを下し乱戦を制覇。道見がクラス優勝/IMSAロードアトランタ6時間
GTLMクラスの予選では、911号車ポルシェ911RSR(ニック・タンディ/フレデリック・マコヴィッキ組)がクラスPPを獲得。GTDクラスでは12号車レクサスRC F GT3(フランキー・モンテカルボ/タウンゼント・ベル/アーロン・テリッツ組)がクラスPPを獲得し、レースがスタートした。
GTLMクラスでは、序盤911号車ポルシェがリードを守るも、やがてコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC8.R(アントニオ・ガルシア/ジョーダン・テイラー組)がトップに浮上。その背後にBMW Team RLLの25号車BMW M8 GTE(ブルーノ・シュペングラー/コナー・デ・フィリピ組)、同じく24号車BMW(イェッセ・クローン/ジョン・エドワーズ組)という2台のBMWがつける展開となる。
その後、一度はポジションを下げていた911号車ポルシェや、4車号コルベット(オリバー・ギャビン/トミー・ミルナー組)が上位に進出する混戦模様のなか、最後のピットストップ後に見せ場がやってきたのは25号車BMWのデ・フィリピだった。
デ・フィリピは911号車ポルシェと4号車コルベットを続けざまにパス。この日初めてのクラスリードを奪うと、そのままクラストップでチェッカーを受けた。2位には4号車コルベット、3位に24号車BMWが入っている。
GTDクラスでは、レースの大半をポール・ミラー・レーシングの48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoがリードする展開となった。
だがマイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3(マリオ・ファーンバッハー/マット・マクマリー/道見真也)が3人目のファーンバッハーに代わるタイミングでの素早いピットストップと、その後のファーンバッハーの快走によって48号車を退け、クラス優勝を遂げた。
1月に行なわれた開幕戦デイトナ24時間に続き、86号車アキュラのドライバーに加わった道見はスタートを担当。2時間以上に及んだ担当スティントで2番手まで順位を上げ、バトンをつないだ。
「この気持ちを表現することはできません」と道見はIMSA公式サイトにコメントしている。
「IMSA、とくにデイトナ24時間はずっとウォッチし続けてきたレース。念願かなって今季は4レースに出場できることになりましたが、これは自分にとって大きなステップでした。そしてこうやって勝利を手にして……正直、(このことが持つ意味を)言葉にできません」
アキュラにとっては、DPiとGTDというふたつのクラスを同時に制した初めてのレースとなった。