これまでLMP3マシンは下位カテゴリーとなる“IMSAプロトタイプ・チャレンジ”シリーズでレースを戦ってきたが、プロトタイプのエントリーを強化するための取り組みとして、最高峰シリーズへのLMP3クラス参入を、IMSAは検討してきていた。
LMP3クラスにおけるドライバーの組み合わせについては、現在ふたつのオプションが検討中だ。すなわちブロンズドライバーひとりを必須としてシルバーまたはゴールドのドライバーと組むか、あるいは25歳以上のシルバー/ゴールドドライバーが25歳未満のブロンズ/シルバードライバーと組むか、である。
LMP3クラスには、プラチナにカテゴライズされるドライバーは参戦できない。
新世代のLMP3カーはウェザーテック選手権の対象となり、新規格のマシンと旧規格のマシンがともに走ることになる。
リジェ・オートモティブ、ジネッタ、デュケイン・オートモティブ(旧ノルマ)、およびアデスは、LMP3マシンをアップデートされたレギュレーションに合わせて製造するライセンスをACOから取得しているが、現在のところヨーロッパではリジェJS P320とデュケインD08のみがレースに参戦している。

また、これまでLMP3マシンで争われてきたプロトタイプ・チャレンジは、2021年は6レースのカレンダーを維持し、すべてのイベントで1時間45分のレースとして争われることになった。
IMSAプロトタイプ・チャレンジのLMP3ドライバーチャンピオンには、2022年のウェザーテック選手権のエントリーフィーとして活用できる10万ドルのIMSAクレジットが付与される。共同チャンピオンがいる場合には、ふたりのドライバーに等しく配分されるという。
一方ウェザーテック選手権におけるLMP2クラスでは、2021年より、デイトナ24時間をのぞいた6レースで、プラチナにカテゴライズされるドライバーもエントリーできることになった。
これまでプラチナドライバーは、4人目のドライバーとしてデイトナ24時間のみに参戦できた。
ただし、ブロンズドライバーの登録がシーズンを通して必須であることに変わりはない。ブロンズのLMP2チャンピオンは“ジム・トゥルーマン・アワード”を獲得し、2022年のル・マン24時間への参戦が招待されることになる。