序盤から激しい争いが各所で繰り広げられたLMP2クラスは、Gドライブ・レーシング26号車アウルス01・ギブソンがトラブルにより後退したあと、中盤にはユナイテッド・オートスポーツの2台によるチーム内首位争いが勃発。しかし、32号車オレカ07・ギブソンはオイル漏れのトラブルを抱え後退。22号車オレカ07・ギブソンがリードを奪い、背後のJOTAの38号車オレカ07・ギブソンに迫られるシーンもあったが、トップを守り切った22号車のフィル・ハンソン/フェリペ・アルバカーキ/ポール・ディ・レスタ組がクラス優勝を果たした。
LMGTEプロクラスでも僅差のトップ争いが展開され、夜が明けてからもアストンマーティン・レーシングの97号車アストンマーティン・バンテージAMRとAFコルセ51号車フェラーリ488 GTE Evoが秒差でトップを争った。終盤に入っても同一周回の戦いが続いたが、97号車アストンマーティンのマキシム・マルタン/アレックス・リン/ハリー・ティンクネル組が激戦を制している。
LMGTEアマクラスはアストンマーティン・レーシングの98号車アストンマーティン・バンテージAMRがリードしていたが、深夜にリヤサスペンションにトラブルが発生。その後はTFスポーツの90号車アストンマーティン・バンテージAMR(サリ・ヨルック/チャーリー・イーストウッド/ジョナサン・アダム組)がクラストップを走行する。77号車ポルシェ、83号車フェラーリらも争いながら90号車を迫ったが届かず、LMGTEの両クラスでアストンマーティンが優勝を飾った。
日本勢では、LMP2クラスで序盤に2番手まで上がるなど好バトルを見せた山下健太が乗り込むハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソンがトラブルによりリタイア。同じくLMP2で山中信哉が乗り込むユーラシア・モータースポーツ35号車リジェJSP217・ギブソンは、序盤のコースアウト等による遅れも響き、クラス14位で完走を果たしている。
MR Racing(CARGUY RACING)の70号車フェラーリ488 GTE(木村武史/ケイ・コッツォリーノ/ヴァンサン・アブリル)はレース序盤にも悩まされたギヤボックストラブルが14時間過ぎにも再発。スピンからグラベルにストップし、リタイアとなった。





