「ACOが管理するスポーティングには、私は自信を持っている」とシノー。
「我々は信頼されるようにならなければいけない。トップカテゴリーで真の戦いができることは、誰にとっても興味深いものだ」
「我々のように参戦してくるいくつかのメーカーを将来作り出したいのなら、これがうまくやるための唯一の方法だ。『みんな、アルピーヌは将来(LMH/LMDh)も参戦することを視野に入れて、勝てる状態で戦っているぞ』とね。これが、私が自信を持っている理由だ」
2022年にもLMP1マシンの参戦が許されるかどうかについては、フィヨンとWECのCEOであるジェラール・ヌブーは態度を明確にしておらず、2021年の参戦を確約するにとどまった。
「スケジュールを見てみれば、トヨタとグリッケンハウス、バイコレスは(2021年に)トラックデビューを果たすことになると私は理解している」とヌブーは言う。
「プジョーは2022年の間には参戦してくると語っていた。必ずしもシーズンの初めからである必要はなく、2022年中だと」
「もちろん、COVID-19をめぐる状況がこの冬の間にどんどん悪化を続けた場合は、多くのことを再考する必要がある。だが、もし現在と似たような状況であるならば、我々は2022年の明確なビジョンを持つべきだ」
シノーはまた、2020年11月末頃に、アルピーヌのバッヂをつけるLMP1マシンのテストを開始する予定であると語った。

「このパッケージを選んだのは、信頼性が本当に高く、パフォーマンスも優れているためだ」とシノーは2020年のル・マン24時間レースで総合2位を獲得したオレカ製マシン、レベリオンR13について語る。
「想像できると思うが、準備のための時間は短い。11月や12月にマシンを走らせたいと思うのなら、それまでに大きな開発をすることはイメージしにくいだろう」
「我々は、確実に(何らかの開発を)行なう。なぜなら、アルピーヌとオレカはいくつかのアイデアを持っているはずだらかね。だが、それは重要なポイントではない。重要なのは、このパッケージを新しい規則に適合させることだ」
1台体制で挑むことになるチームのドライバーラインアップについては、クリスマスまでには“決定的”になるという。
「時間をかけたい」とシノー。
「我々は素晴らしいグループであり、だからこそ過去数年にわたってアルピーヌとともにLMP2で成功を収めてきた」
「このプロジェクトの力となってきたのは、このグループに関わる人々の人的価値だ。私はその継続性を重視している」
シノーはアルピーヌが2021年はWECのLMP2クラスへ出場しないことを認めているが、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦するリシャール・ミル・レーシングのオペレーションは引き続きシグナテックが務めるという。