更新日: 2021.08.24 15:07
BMWが総合優勝。10年ぶりに挑んだTOYO TIRES勢も堅実な走りを披露/2020年ニュルブルクリンク24時間
トヨタ、スバルなどの和製メーカーが参戦見合わせを決めるなか、日本のTOYO TIRESがNovel RacingとジョイントしたNovel Racing with TOYO TIRES & RING RACINGが2台のマシンを送りこんだ。
SP10クラスには、37号車GRスープラGT4をアンドレアス・グルテン/ミハエル・ティシュナー/東徹次郎/ウベ・クレーン組で、SP8クラスには54号車レクサス RCFは朝日ターボ/小山佳延/ドミニク・ファーンバッハー/クラウス・ヴォルカー組でそれぞれ出走した。TOYO TIRES勢を含みSP10クラスは4台、SP8クラスは2台がエントリーした。
予選は37号車GRスープラGT4がクラス3番手の総合53番手に、54号車レクサス RCFがクラス首位の総合59番手タイムをマークし、決勝レースを迎える。
雨が主体となるもハーフウェットのコディションが混じる難しい展開の中、堅実な走りを見せる2台。赤旗中断となった時点では37号車GRスープラGT4が総合44番手、54号車レクサス RCFは55番手につける。
54号車レクサス RCFは着実に順位を上げ、総合46番手まで上り詰めるも、残り4時間30分というタイミングで、アクシデントにより戦線離脱となった。
37号車GRスープラGT4もピットで作業を強いられる機会はあったもののレースを走り切り、クラス3位/総合39位でフィニッシュする。しかし、『全ドライバーが15周以上周回する』という規定を満たずことができず、完走扱いにはならなかった。
■TOYO TIRES開発チームのコメント
「厳しい結果になったと言わざる得ません。ただ、この10年ぶりの挑戦の初年度の目的は“現在の我々が置かれている位置、状況の確認”ということでした。今回はさまざまな過酷な状況をすべて含めて、ニュルは充分過ぎるほどの教訓を与えてくれたと前向きに考えています」
「課題は山積みですが、社内外の関係して頂いている皆さんと共に2021年の挑戦に向けてギアを上げて進んで行きます」
■Novel Racing 渡邊卓代表のコメント
「今年は大半がウェットコンディションという、例年になくハードなレースだった。RCFが予選でクラッシュ、GRスープラGT4が決勝でクラッシュと、2度のクラッシュは残念だったが、チームが団結してこの困難を乗り越えることができて、より絆を深めることができた」
「TOYO TRIESとしては10年ぶり挑戦であり、1年目のニュル24時間レース開発プログラムということで、まだまだ足りない要素はあると思う。今回、新しいスペックを試すことができたことで、課題や問題点が見えてきた。このデータを元にして、ニュルで戦えるタイヤ作りのために互いに研鑽を重ねていきたい。今後のさらなる挑戦がとても楽しみだ」