更新日: 2020.11.15 11:58
世界タイトル獲得の可夢偉「ドライバーだけで成し遂げられた記録ではない」/WEC最終戦バーレーン
・村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
「マイク、可夢偉、そしてホセ、世界チャンピオンおめでとう! 耐久レースはチームでの戦いであり、今季の彼らのパフォーマンスはチャンピオンにふさわしいものでしたし、彼らのチームスピリットとここまで戦い抜いた姿勢を誇らしく思います」
「また、新型コロナウイルス感染症で世界的に自粛制限などがある中、大変な努力でシーズンをまっとうしてくれたWECの主催者、関係の皆様、そして応援し続けてくれたファンの皆様に心より感謝しております」
「LMP1の時代とTS050ハイブリッドにとって最後のレースは、大変感慨深いものでした。この8シーズンの間、さまざまな想い出があり、興奮冷めやらぬレースや素晴らしいライバル、そして最高のクルマたちを思い出します」
「この期間、WECの一員として携われたことに改めて感謝するとともに、新たなハイパーカーの時代もファンの皆様に素晴らしいレースを見せられるよう尽力いたしますので、引き続きご期待ください」
・小林可夢偉(7号車)
「日本、そしてドイツのケルン(TGR-Europe拠点)からサポートしてくれたすべての人々に感謝します」
「振り返れば、2016年からTS050ハイブリッドの開発のために本当にハードワークを続けてくれました。簡単ではありませんでしたが、いまとなってはこの最高の車とともに素晴らしい想い出です」
「チームはル・マン3連覇し、我々は7号車とともに世界チャンピオンを獲得しました。これ以上の結果は望めないでしょう。しかし、これはドライバーだけで成し遂げられた記録ではありません。メカニック、エンジニアやこのプロジェクトに携わったすべての皆さまのおかげです。本当にありがとうございました」
・マイク・コンウェイ(7号車)
「タフだったが素晴らしいシーズンを終え、今日、世界チャンピオンとして立つことができ、最高の気分だ」
「ホセ、可夢偉と僕にこのチャンピオン獲得のチャンスを与えてくれたチームに本当に感謝している。7号車のドライバー及び8号車のチームメイトはシーズンを通して素晴らしい戦いをし、本当に最高だ」
「これがTS050ハイブリッド最後のレースになるのは少し悲しいが、我々にとって有終の美を飾れたと思う」
・ホセ・マリア・ロペス(7号車)
「レースで勝って世界チャンピオンになるというのは本当に格別な気分だ。ドイツのケルンや東富士研究所で何年にもわたって最高のクルマを作り上げ、我々を支えてくれたすべてのスタッフに感謝したい」
「信じられないようなシーズンだった。我々は目標を達成するために懸命に努力を続け、可夢偉、マイクとともについに世界チャンピオンを獲得した。僕にとってふたりは兄弟のような存在になった。本当に最高の気分だ」
・中嶋一貴(8号車)
「7号車のみんな、チャンピオン獲得おめでとう。彼らはシーズンを通して素晴らしい走りを見せ、タイトルにふさわしい戦いぶりでした」
「僕らもル・マンで勝ちましたし、良いシーズンでしたが、この最終戦バーレーンではサクセス・ハンディキャップに苦戦しました」
「一時は接近して面白いレースにもなりましたし、良い戦いでした。また、シーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれたメカニックやエンジニアにも感謝します。いまはハイパーカーを初ドライブするのが楽しみです」
・セバスチャン・ブエミ(8号車)
「7号車とミス無くレースを戦いきったチームに祝福を送る」
「我々8号車は全力を尽くして戦った。サクセス・ハンディキャップは思いのほか厳しかったが、レースの結果には満足していりる。我々も完璧なレースを戦ったが、勝つチャンスはなかった。これも人生。勝つこともあれば、負けることもある」
「TS050ハイブリッドとは、これで最後だと感慨深く、自分の最終ラップまで楽しんで走った」
・ブレンドン・ハートレー(8号車)
「我々は8号車で良いレースを戦えたと思う。サクセス・ハンディキャップにより、1周あたりコンマ5秒以上の差があることは分かっており、それでもすべを出し切った。周回ペースは悪くなかったが、サクセス・ハンディキャップを跳ね返すまでには至らなかった」
「ミス無くレースを戦い抜いた7号車を祝福したい。彼らは世界チャンピオンに値する仕事を成し遂げた」