昨年、ザウバーは60%スケールの風洞試験と解析を行い、ツインターボV8エンジンを搭載するSCG 007の空力特性を明らかにした。

 1989年にメルセデスとともにル・マンを制したスイスの会社は、LMHホモロゲーションプロセスの一環として、まもなくこのクルマの本格的な風洞試験を実施する予定だ。

「ザウバーはSCG 007のエアロを担当した」とグリッケンハウスは述べる。

「彼らはこの分野ではトップレベルの人たちだと思っている」

「ザウバーは我々と一緒に良い仕事をしたいと考えていたと思う。彼らは私たちに適切な見積もりをしてくれた。そして、彼らがホモロゲーションを行っている風洞だからこそ、少しは助けになるだろうと考えたんだ」

「クルマを別の風洞で開発して、そこにいる間に(ザウバー側で)何かが違うということにならないようにするためだ。彼らは最初からエアロ開発に関わっている」

「100%スケールの風洞試験はまだ行っていない。クルマが完成したら実施する予定だ。しかし私たちはこのクルマが合格し、非常に競争力があると確信している」

 最初の007シャシーは現在、ポディウム・アドバンスド・テクノロジーズで組み立てられており、ロールアウトは今月下旬に行われると予想されている。

 グリッケンハウスはプロトタイプカーレースの経験が少ないにもかかわらず、さまざまな企業とのパートナーシップのおかげで、彼のチームがトップチーム候補として浮上できると確信している。

 ヨースト、ザウバー、ポディウムに加えて、SCGはチームの他のレース活動にも関与しているLMHタイヤの単独サプライヤーであるミシュランとも提携。さらにグリッケンハウスは、WECのエントリーを支持しようとしているいくつかの「真面目なスポンサー」から関心を集めていると付け加えた。

「ミシュランはニュルブルクリンク24時間での結果に非常に満足していた。私たちは彼らから最高のサービスを受けることができる。また、我々のすべてのロードカーにミシュランタイヤを装着するつもりだ」

「私たちが誰であるかを本当に知っていて、理解している人はSCG 004Cがニュルブルクリンク24時間で優勝することが不可能だとは言えないと思う。そして、007がル・マンで優勝できることにすぐに気付くだろう。そうなるとは言わないが、可能ではある」

1989年のル・マン24時間レースで優勝したザウバーC9
1989年のル・マン24時間レースで優勝したザウバーC9

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