なお、市販ハイパーカー『GRスーパースポーツ(仮称)』を開発中のトヨタだが、LMH規定においてはプロトタイプとしてレーシングカーを制作(市販型はレーシングカー発表以降に登録・販売)することを、2019年のLMH参戦発表時に明らかにしている。
GRスーパースポーツについては、2018年の東京オートサロンでコンセプトカーの『GRスーパースポーツ・コンセプト』、およびそのテストカーが初めて公開され、TS050ハイブリッドと同様のレーシングハイブリッドを搭載することで話題を呼んだ。

2020年のル・マン24時間レースの決勝直前、トロフィー返還セレモニーに最新型の開発車両が登場。この時点で、トヨタはこの市販車両の名称を『GRスーパースポーツ(仮称)』と発表した。なおTGRウェブサイト上では現在、この車両の発売年月日は『未定(現在、ご予約は受け受けておりません)』と記載されている。
念のため再度確認しておくと、トロフィー返還セレモニーに登場した車両は『市販ハイパーカーの開発中車両』であり、『LMH規定で開発途中のレーシングカー』ではない。後者はその翌月である2020年10月、非公開でシェイクダウンされている。
トヨタGAZOO RacingのSNS上で15日の発表が予告(※基本は英語でのみ)されているのはLMH車両についてだが、市販の『GRスーパースポーツ(仮称)』に関する発表が合わせて行なわれる可能性も残されている。LMH車両の詳細や参戦体制含め、15日の発表内容に期待したい。
