更新日: 2021.01.25 12:39
小林可夢偉がファステストの快走。制したのはAXRの31号車キャデラック【デイトナ24時間予選レース】
ダンプコンディションでスタートしたレース序盤は、3番手スタートだったチップ・ガナッシ・レーシング01号車キャデラックDPi-V.Rのケビン・マグヌッセンがリードする展開となった。マグヌッセンはウエットタイヤでリードを築いたが、2度目のフルコース・コーションの際に彼ら以外のDPiマシンすべてがスリックを履くと、JDCミラー・モータースポーツの5号車キャデラックDPi-V.Rを駆るトリスタン・ヴォティエに首位の座を譲ることとなる。
中盤、じりじりと順位を上げていた31号車キャデラックのナッセが、ヴォティエからリードを奪う。最後のピットストップでデラーニがマシンに乗り込むと、2位の55号車マツダに3.6秒の差をつけてトップフィニッシュを飾った。3位には5号車キャデラックが入り、4〜5位にはアキュラの2台がマイヤー・シャンク・レーシング、WTRの順で並んだ。
ジョンソンと可夢偉の48号車キャデラックは総合6位でレースを終えたが、後半を担当した可夢偉は35周目に1分36秒298というこのレースのファステストラップをマークしている。
予選レースを制したデラーニとナッセは、WEC王者のマイク・コンウェイ、NASCAR王者のチェイス・エリオットとともに次週のデイトナ24時間決勝をポールポジションからスタートする。
LMP2クラスではPR1/マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07が制し、クラスポールを獲得。今季より新設されたLMP3は、ミュルナー・モータースポーツ・アメリカの6号車デュケインD08が制している。
GTLMクラスではコルベット・レーシングの2台がワン・ツー・フィニッシュでフロントロウをロックアウト。決勝レースのPPを獲得したのはポルシェから移籍したニック・タンディが乗り込む4号車シボレー・コルベットC8.Rだった。
GTDクラスはターナー・モータースポーツの96号車BMW M6 GT3が制している。
なお今回の100分レースでは、さまざまな問題により、何台かのマシンがフィニッシュせずに途中でピットに入ってレースを終了することなどを選んでいるほか、決勝レースに向けたBoP(性能調整)の変更を睨んだ“三味線疑惑”などが取り沙汰されている。