キャデラック・チップ・ガナッシ・レーシングのケビン・マグヌッセンは、スポーツカードライバーとしての最初の公式レースのスティントにおいて、「ルーキー・ミステイク」をしてしまったと認めた。
01号車キャデラックDPi-V.Rに乗り込んだ際、無線のジャックを接続するのを忘れていたのだという。
「なぜかは分からないけど、僕らは5秒を失った。そのせいで、トップだったのが3番手になってしまった」とマグヌッセンは語った。
なお、マグヌッセンはレース前の金曜日に、父親であり、デイトナの元クラス・ウイナーでもあるヤン・マグヌッセンからのメモでメールボックスがいっぱいになっていた、と明かしている。
「父は、僕がピット出口でクラッシュするといった悪夢を持っていたようだ。なぜなら、昔から常にそのことを話していたからね」とケビン。
「父親は、ピット出口がどれくらい滑りやすいかについて、50回は教えてくれたよ。初めてピットアウトするときは、怖くて緊張した。でも、それほど悪くはなかったよ!」

■“アートカー”でLMP2クラスを制したEraモータースポーツの試練
LMP2クラスのウイナーとなったEraモータースポーツ18号車オレカ07は、レースの後半をクラッチがない(切れない)状態で戦った。ドライバーのライアン・ダルジエルは「エアジャッキが降りるたびに、ピットアウトする力を与えてくれたことを幸運の星に感謝したよ」と語っている。
チームオーナー/ドライバーのカイル・ティリーが日曜の朝にIMSAラジオに対して語ったところによれば、チームは今季、フルシーズンエントリーするつもりだという。
Eraモータースポーツは非常に忙しい数週間を控えている。ティリーとドワイト・メリマンは、ドバイで開幕するアジアン・ル・マン・シリーズに出場する予定もあるからだ。

■GTDクラス、レクサスの敗因とアキュラの今後
GTDクラスの序盤をリードしたバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3は、クリーリングに関するトラブルの犠牲になったと、チームは明らかにしている。オリバー・ギャビン/ジャック・ホークスワース/カイル・カークウッド/アーロン・テリッツがドライブした14号車は、残りあと1時間というところでリタイアを喫した。

今回のデイトナでは1台のみのエントリーとなったアキュラNSX GT3 Evoだが、次戦のセブリング12時間レースから、もう1台がエントリーする可能性がある。ホンダの長年の提携チームであるリアルタイム・レーシングは、今季の残りのミシュラン・エンデュランス・カップ(セブリング、ワトキンス・グレン、プチ・ル・マン)にエントリーするものと理解されている。

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IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦は、同じフロリダ州にあるセブリング・インターナショナル・レースウェイで行なわれる『モービル1・セブリング12時間レース』(3月20日決勝)となる。当初はWEC世界耐久選手権との併催イベントとして予定されていたが、WEC側はセブリングでのレース開催を断念している。
