ラピエールは、彼の5年にわたるLMP2での活動が、LMP1というトップクラスに戻る方法を見つける上で重要な役割を果たしたと示唆する。
LMP2では4回のル・マン優勝を成し遂げているほか、2016年と2018/19シーズンにはシグナテック・アルピーヌとともにWECのタイトルを獲得している。2019/20シーズンのWECにはクール・レーシングからエントリー。ラピエールが共同運営することになった同チームでは、今季もELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスでレースを続行する予定だ。
ラピエールはル・マンでの最初のクラス優勝を2015年にKCMGで成し遂げ、残る3回はアルピーヌからのエントリーで達成している。
「トップカテゴリーを経てLMP2へと戻ることは、常に難しいものだ。なぜならそれはネガティブにしかならず、人々は『LMP2でちゃんと戦えないようなら、LMP1でチャンスがないのもしょうがない』と判断するようになるからね」とラピエールは語った。
「最終的に、LMP2に戻って2度のタイトルを獲得し、ル・マンで4度優勝した。僕にとっては、(LMP2参戦は)素晴らしいことになった」
「トップカテゴリーに戻るというこの新たな挑戦をするには、いまが適切なタイミングであり、僕はそれをとても楽しみにしているよ」
「いいタイミングが来た。ここ数年のLMP1は参戦車も少なく、ただトヨタが席巻していたからね。それほどエキサイティングではなかった」
「正直なところ、過去3〜4年間、もしライバルとしてトヨタと戦うオファーを得られていたとしても、それには応えなかったと思う。トヨタがタイトルを獲ることは明白だったからね」
「競争が熾烈なLMP2クラスでレースをすることができて、嬉しかったよ」
「だけどいまは新たなルールとBoP(性能調整)のもと、アルピーヌにはそこで好成績を収めるチャンスがある。トップカテゴリーに戻るには良いタイミングだった」
