開幕2連勝に続き、第3戦では2位フィニッシュを飾った26号車アウルス組がランキング首位で迎えた最終戦は、20日(土)16時10分に決勝の4時間レースが幕を開けた。
予選で僚友25号車アウルスとともにフロントロウを独占したGドライブの26号車はタイトル獲得に向け好スタートを切るが、レース序盤に入ったSCよってアドバンテージを奪われ、2度目のSC出動時のピットストップではJOTAに逆転を許してしまう。
終盤、ポジションを落としていた28号車オレカはブロンクビストの力走でふたたび首位に返り咲くと、最終盤まで25号車アウルスとのトップ争いを繰り広げながら最後は0.422秒差でライバルを振り切って連勝を飾った。
フェニックス・レーシングの5号車オレカが3位表彰台を手にし、ランキングリーダーの26号車アウルスは4位でフィニッシュ。この結果、Gドライブのイー/ハプスブルク/ビンダー組のシリーズチャンピオン、ならびにル・マン24時間への参戦権獲得が決定した。
LMP2アマクラスは4連勝となったEraモータースポーツの18号車オレカ07・ギブソン(アンドレアス・ラスカラトス/カイル・ティリー/ドワイト・メリマン組)が戴冠。LMP3クラスはユナイテッド・オートスポーツ勢が強さを発揮し23号車、3号車、2号車によって表彰台を独占してみせた。タイトルとル・マンへの切符は今戦で3勝目をマークした23号車リジェJS P320・ニッサン(マヌエル・マルドナド/ロリー・ペンティネン/ウェイン・ボイド組)が手にしている。
日本勢も参戦するGTクラスではスタート直後にアクシデントが発生し、第3戦ウイナーの40号車ポルシェが戦線離脱。また、AFコルセの51号車と54号車の同士討ち、GTアマクラスでもフェラーリどうしの接触があるなど波乱の展開に。
そんななかレース終盤にポディウム圏内に進出したケッセル・レーシング・バイ・カーガイの57号車フェラーリは、フィニッシュまで残り8分となったタイミングで、同クラスのマシンの中で最後にスプラッシュ・アンド・ゴーを敢行する。この戦略が見事はまりインセプション・レーシングの7号車マクラーレン720S GT3の抑えてクラス優勝を飾った。
しかしながら、ル・マンへの自動エントリー権が与えられるランキング4位以内には惜しくも食い込めず。招待枠は開幕戦ウイナーでクラスチャンピオンとなったプレコート・ハーベス・モータースポーツ以下、GPXレーシング、リナルディ・レーシング、インセプション・レーシングの計4チームが獲得している。
第4戦における他の日本勢はD’Station Racingの77号車アストンマーティンがクラス7位/総合20位、根本もドライブした89号車アストンマーティンはクラス10位/総合23位という結果となった。




