6号車トヨタTS050は逆転タイトルを獲得すべく2位以内のフィニッシュを目標に終始奮闘し続けたが、ポジションアップは叶わず、最終的にはアンソニー・デイビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴組5号車とのチームメイトバトルの末に5位でレースを終えている。


その後もアウディ勢はワン・ツー体制を堅持し続けフィニッシュ。16年限りでのWEC撤退を発表し、ラストレースとなった最終戦バーレーンで完璧なレース展開を披露し、有終の美を飾った。3位表彰台を射止めたのはティモ・ベルンハルト/マーク・ウエーバー/ブランドン・ハートレー組1号車ポルシェ919ハイブリッド。キャリア最後のレースを戦い終えたウエーバーに惜しみない声援が送られた。


全9戦のレースを終え、ドライバーズタイトルに輝いたのは2号車ポルシェ。ポルシェはドライバー、コンストラクターともに連覇を達成した。
LMP2はR.ルシノフ/A.ブランドル/W.スティーブンス組26号車オレカ05・ニッサンが、43号車リジェJSP2・ニッサンとの激しいバトルを制しポール・トゥ・ウィンを達成。


LM-GTEプロクラスは95号車アストンマーチン・バンテージが勝利しタイトルを獲得、アマクラスは88号車のアブダビ-プロトン・レーシングが勝利を飾り、クラス3位でフィニッシュした83号車フェラーリ458イタリアがタイトルを獲得した。